会社員時代、最後の1年はまさに「資産の断捨離」の日々でした。
投資信託の整理、会社の財形貯蓄の解約……FIRE後の生活防衛資金やポートフォリオを整えるために現金化した資金が、気づけば結構な金額になっていました。その額、約4,000万円。
しかし、1年ほど前は「これだ!」と思える投資先がすぐに見つからなかったんです。そこで、とりあえずの避難場所として選んだのが「ネット銀行の定期預金」でした。当時キャンペーン金利の定期預金があった、auじぶん銀行とSBI新生銀行の6ヶ月ものと1年ものに時期をずらして預けていました。
その満期が、この1月末から2月にかけて順次やってきます。今回は、その第一弾として戻ってきた「SBI新生銀行の1,000万円」が戻ってきたので、今後どうするかを考えてみました。
SBI新生銀行の定期預金(1000万円)が満期!半年間の利息と運用実績
半年前に預け入れた虎の子の1,000万円。結果はこうなりました。

- 預入銀行: SBI新生銀行
- 商品: 6ヶ月もの円定期預金
- 元本: 10,015,000 ※中途半端ですが 1000万円+1万5千円 (謎)
- 適用金利: 年1.0%(当時のキャンペーン金利)
- 受取利息: 40,231円
半年間、ただ寝かせておいただけで約4万の臨時収入。夫婦でちょっといい温泉旅館に泊まれる金額です。これぞ「お金に働いてもらう」醍醐味ですね。
【税金の落とし穴】SBI新生銀行の利息、源泉徴収額はどこで確認する?
通常、利息には約20.315%の税金がかかります。SBI新生銀行の入出金明細書は通常、「国税○○円」「地方税○○○円」と細かく源泉徴収分が記載されるのですが、今回の定期預金解約では、その記載が見当たらない?
普通の銀行預金の利息は「源泉分離課税」なので、受け取る時点で既に税金が引かれているはず。もしかして表示形式の問題で、税引後の手取り額だけがポンと表示されているだけなのか?それとも、確定申告が必要なのか?
ちょっと謎だったのですが、債券の取引レポートを見ると税引き後が、入手金明細書に記録されてました。
普通の利息のように源泉徴収の分も記録してください、SBI新生銀行さん。ちょっと、悩むじゃないですか。
新NISA全盛期になぜ「定期預金」? FIRE流・守りのポートフォリオ
「せっかく1,000万円あるなら、なんで新NISAや株を買わなかったの?」そう思う方もいるかもしれません。
しかし、私がこの資金を定期預金に入れたのには、明確な「守りの戦略」がありました。
理由1:FIRE生活の生活費を作る「債券ラダー」戦略のため
「債券ラダー」なんて聞き慣れない言葉ですよね。簡単に言うと、「お金の満期をバラバラにして、毎年現金が戻ってくる仕組み」のことです。
例えば、1,000万円を一度に「5年定期」や「5年債券」に入れてしまうと、その後の5年間はお金が動かせません。でも、これを5分割して、
- 1年後に満期が来るもの
- 2年後に満期が来るもの
- 3年後に……
という具合に、満期の時期を「梯子(ラダー)」の段のようにずらして保有するのがラダー戦略です。以下記事にも書いていますので是非参考にしてください。
こうすることで、毎年決まった額の現金が手元に戻ってくるので、生活費の足しにしたり、その時の「一番お得な投資先」に再投資したりできます。
私はFIRE生活の短期・中期・長期で資金を分けているのですが、その中期資金は総額9,000万円を想定しています。これを5年間のサイクルで回したい。つまり、「毎年1,800万円ずつ満期がやってくる状態(9,000万÷5年)」を作るのが私の理想としています。
しかし半年前は、私が狙っていた期間の債券がちょうど品切れ状態でした。無理に条件の悪いものを一括で買うのは本末転倒です。そこで、「理想の梯子」を組めるタイミングを待つために、いったん定期預金へ「避難」させています。
理由2:金利上昇局面での「待機資金」としての定期預金
あと、当時日銀が今後利上げするという話で盛り上がっていた時期でした。
ですので、「今後、長期金利はもっと上がるはずだ」という読みもありました。
金利が低い時期に長期債を固定してしまうと損をします。少し様子見をするための「待機場所」として、定期預金は最適でした。
理由3:株式比率は目標達成済み。リスク管理の「現金ポジション」
長期資産としてリスクを取っての運用もしてますが、私のポートフォリオでは、株式の比率はすでに目標に達していました。今の株価は高値圏。無理にオーバーウェイトにしてまでリスクを取る必要はない。そう判断し、あえて「現金」というポジションを取りました。
「投資しない」ことも、立派な投資判断の一つかと思います。
「次の投資先」はどこへ? 出口戦略と今後の債券購入計画
さて、戻ってきた1,000万円(利息込み)をどうするか。現金のまま置いておくとインフレで価値が目減りするので、次なる配置につきます。
私の計画では、中期資金を管理する「バケツ」の予算を約9,000万円と想定しています。この中で、債券ラダー戦略を組んでいきます。
今年の投資予定: 5年ものの債券を1,800万円分購入予定。これで、5年後に満期を迎える「梯子の一段目」を作ります。
しかし、今回戻ってくる資金(合計約4,000万円)すべてを債券に入れるわけにはいきません。ラダーを作るには、来年、再来年用にお金を取っておく必要があるからです。
残りの待機資金は「auじぶん銀行」のキャンペーン定期へ移動
来年の債券購入用の待機資金として、再び高金利な定期預金を探しました。
次の移動先候補:
- auじぶん銀行「1年もの円定期預金」
- 金利:年1.25%(※キャンペーン等の条件適用時)

参考:冬の1年もの特別金利キャンペーン(円定期預金+現金特典)|auじぶん銀行
ここなら、1年後にまた少し増えて戻ってきます。そのタイミングで、また翌年分の債券(ラダーの2段目)を買う資金に充てる予定です。
さいごに
今回の利息4万円は、派手な株式投資の利益に比べれば地味かもしれません。しかし、「元本を減らさずに、確実に次の投資機会を待つ」ことができた対価だと考えれば、十分すぎるリターンです。
「たかが定期、されど定期」
リスクを取りたくないお金こそ、少しでも条件の良い場所(ネット銀行や個人向け国債)へ移動させてあげることで、資産寿命は確実に延びていくと思います。




コメント