今、経済的自立・早期リタイアを目指している方、これから資産形成を始める方、そして何より「25年前の自分自身」に向けて、この記事を書きたいと思います。
最近、「なんとなく新NISAを始めた」「とりあえずオルカンやS&P500を買っておけば間違いないと言われた」という声をよく聞きます。
一方で、「やっぱり投資は怖いから、とりあえず会社の財形貯蓄や定期預金にお金を入れている」という人も多いはずです。
「そんな安全策で、本当に将来FIREできるの?」
そう不安に思うかもしれません。実は、私もそうでした。
私は1997年の入社から25年以上、会社の財形貯蓄でコツコツと「月3万円」を積み立ててきました。給与天引きで貯め続け、退職時には利息を含めて1,000万円を少し超える金額を手に入れることができました。
これ自体は、まぁ素晴らしいことだったとは思いますが、残酷な現実があります。
- これだけでは、25年以上経ってもFIREは難しい。
- もし私が、そのお金を財形貯蓄ではなく、「米国株(S&P500)」にして積み立てていたらどうなっていたか?
今回は、実際のチャートデータをお見せしながら、誰でも無理せずFIREするための道筋と私の後悔とを記事にします。
【基礎知識】人気の投資先「S&P500」とは?
本題に入る前に、少しだけ予備知識の話を・・・・今更ながらですが。
最近大人気の「S&P500」ですが、これはAppleやMicrosoft、Amazonなど、世界経済を牽引するアメリカのトップ企業500社の株を「丸ごとセット」にしたパッケージ商品のようなものです。
過去の歴史を見ると、S&P500は何度も大暴落を経験しています。
2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、そして2020年のコロナショック。
しかし、それでも成長し続けてきました。
その強さを証明するのが、以下のチャートです。

青色がS&P500のドル株価、赤色が2000/1を基準に円換算した価格。縦軸は対数チャート
一般的にS&P500は、2000年から現在までで年平均約8〜9%(ドルベース)の成長率だと言われています。
しかし、私たち日本人が使う「円ベース(赤線)」で見るとどうでしょうか。
昨今の歴史的な「円安」の効果も手伝って、ドルベースを遥かに上回る凄まじい上昇カーブを描いています。
【実証】25年間、月3万円を積み立てた結果の「残酷な差」
では、ここからが本題です。
私が実際に行った「毎月3万円の財形貯蓄」と、もし同額を「円建てでのS&P500」に投資していた場合のシミュレーション結果をグラフにしました。
衝撃の結果をご覧ください。

赤色線が財形貯蓄、青色線がS&P500を円建てで積立した時の評価額
どうでしょうか。この差に、言葉を失いませんか?
- 赤色の線(現実):約940万円
私が「元本保証だから安心だ」と信じて積み立てた結果です。地を這うような直線です。 - 青色の線(もしもの世界):約5,700万円
もしS&P500を選んでいたら、資産は約6倍に膨れ上がっていました。
グラフを見ると、2008年のリーマンショック頃、青色線(評価額)が赤色線(元本)を下回ったり、重なったりしている時期が長く続いています。
しかし、この「増えない時期」にやめずに買い続けることこそが、後半の爆発的な上昇を生み出しているようです。
【未来図】毎月3万円で「FIRE」できるかも
もし手元に5,700万円あったらどうでしょう?
完全に早期リタイアするかどうかはさておき、「経済的自立」は達成できている状態ではないでしょうか。
会社で精神的に嫌なことがあっても、「いつでも辞められる」という余裕が生まれます。
週3日だけ働く「サイドFIRE」や、質素だが自由な「リーンFIRE」に移行したっていいです。
「毎月3万円の積み立て」は、決して不可能な数字ではありません。
私の場合は、入社してすぐに給与天引き設定にしていたので、その3万円は「最初からなかったもの」として生活していました。全く困ることはありませんでした。
過去の私に言いたいです。
「財形貯蓄ではなく、投資信託の定期積立で3万円を自動設定しろ」
「そうすれば、50歳になる頃には5,000万円以上の資産を手にできていた」と
さいごに:最高のタイミングは「今日」
25年前と違い、今は「新NISA」という素晴らしい制度があり、運用益に税金がかかりません。当時の私より、今の皆さんの方が環境は恵まれています。
月3万円が厳しければ、月5,000円からでも構いません。
まずは証券口座を開き、S&P500(eMAXIS Slim 米国株式など)の積立設定をしてみてください。
その小さな一歩が、20年後、あなたの人生を守る大きな「金のなる木」になっていることを保証します。



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