【FIRE後の資産管理】「バケツ戦略」で守りながら増やす方法

バケツ戦略 投資の基本

FIREを目指している最中は、いかに資産を効率的に増やすか、という「攻めの運用」が中心だったと思います。私もそうで、生活防衛資金をある程度確保したら、残りは積極的に投資に回し、できるかぎり資産が雪だるま式に大きくすることだけを考えていました。

しかし、毎月の給与という安定収入がなくなった今、考え方は大きく変わってきました。これからは、「資産をいかに賢く取り崩していくか」 という、いわば「守りの運用」が極めて重要になってきます。資産が減る一方では、せっかくのFIRE生活に不安がつきまとってしまいますからね。

そこで今回は、私が実践しているFIRE後の資産管理術、「バケツ戦略」 について、私の実践している内容も紹介しながら書いていきます。

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私の「3つのバケツ」

現在、私は総資産を大きく3つのグループ、つまり「バケツ」に分けて管理しています。

  • 短期バケツ:約6,000万円
    これは、いわゆる生活防衛資金です。ただ、正直に言うとこれは家族のお金も含まれており、私の意思だけでは自由に動かせない部分でもあります。「もう少し投資に回して効率よく運用したいな…」というのが本音ですが、家族の安心も大切ですから、ここは安全資産としてしっかり確保しています。FIRE生活は、家族の理解がないとできませんからね。
     
  • 中期バケツ:約9,000万円
    このバケツは、私が70歳で年金の繰り下げ受給を開始するまでの生活費 と位置付けています。
    (内訳:生活費30万円 + 家賃10万円 + 予備費5万円)× 12ヶ月 × 17年 = 9,180万円
    この約9,000万円は、元本割れリスクを極力抑えたいので、主に個人向け国債、地方債、優良企業の社債などで、安定運用を心がけています。
     
  • 長期バケツ:約7,500万円
    そして、残りの資産がこの長期バケツです。10年以上は使う予定のないお金なので、ここは積極的にリターンを狙っていきます。インデックスファンドやETFを中心に、一部はソーシャルレンディングのような投資先に資産をいれています。
     

上のように、資産を「使う時期」に応じて期間を分けて管理する手法ですが、実は「バケツ戦略(バケット戦略)」と呼ばれているそうです

バケツ戦略とは?

「バケツ戦略」について、もう少し詳しく解説していきます。これは、私のように定期収入がなくなったリタイア後の生活において、精神的な安定を保ちながら資産を運用するための非常に有効な考え方です。

一般的に、バケツは以下の3つに分けられます。

第1のバケツ(短期資金):1〜3年分の生活費

  • 役割: 「心の安定剤」 です。日々の生活費や、急な病気・災害に備えるお金。
  • 中身: 現金、普通預金、個人向け変動国債など、いつでも安全に引き出せるもの。
  • ポイント: このバケツがあるおかげで、株式市場が暴落しても「とりあえず2〜3年は大丈夫」と心に余裕が生まれます。狼狽売りして損失を確定させてしまう、という最悪の事態を防ぐための最も重要な防波堤です。

第2のバケツ(中期資金):3〜10年分の生活費

  • 役割: 「短期バケツへの補充役」 です。数年先に予定している海外旅行や、車の買い替えといった大きな支出にも備えます。
  • 中身: 安定性を重視しつつ、預金よりは高いリターンを目指せる債券ファンドや、リスクの低いバランス型投資信託などが適しています。
  • ポイント: 市場が好調な時に、このバケツから利益が出ている部分を売却し、減ってきた第1のバケツに資金を補充する、という使い方が基本になります。

第3のバケツ(長期資金):10年以上使う予定のないお金

  • 役割: 「資産を育てるエンジン」 です。将来のインフレに負けないよう、資産全体を大きく増やすことを目指します。
  • 中身: 全世界株式やS&P500などのインデックスファンド、高配当株ETFなど、リスクを取って高いリターンを狙う金融商品が中心です。
  • ポイント: ここは短期的な値動きに一喜一憂せず、どっしりと構えて長期的な成長の果実を待ちます。市場が暴落している時は、むしろ安く買い増すチャンスと捉えるくらいの余裕が持てるのも、他のバケツがあるからです。

【重要】バケツの管理とメンテナンス

このバケツ戦略は「一度分けたら終わり」ではなく、定期的なメンテナンスこそが成功の鍵 と言えるとのことです。

いわゆる、「リバランス」を定期的に行う必要があります。

なぜリバランスが必要なのか?

生活をしていれば、短期バケツのお金は当然減っていきます。一方で、長期バケツの資産は市場の状況によって増えたり減ったりします。そのまま放置しておくと、短期バケツが枯渇してしまったり、資産全体のバランスが崩れたりしてしまいます。

そこで、あらかじめ決めておき、機械的に資産を移動させることが大切です。

私もよく陥ってしまうのですが、「もっと上がるかも」「まだ下がるかも」といった欲望や恐怖に負けてしまわないためのルール作成が肝かと思います。

リバランスのルール

リバランスは、上流のバケツ(長期)から下流のバケツ(短期)へ、滝のように資産が流れていくイメージを持つと分かりやすいです。

<平常時:市場が安定または上昇している場合>

  • タイミング: 年に1回、年末など時期を決めて行います。
  • 方法:
    1. 長期バケツ → 中期バケツへ: 長期バケツで得られた利益(値上がり益や分配金)の一部を売却し、中期バケツに移します。
    2. 中期バケツ → 短期バケツへ: 中期バケツの資産から、翌1年分の生活費を短期バケツに補充します。

これにより、短期バケツは常に一定額が満たされた状態をキープでき、安心して生活を送ることができます。

<暴落時:市場が下落している場合>
これはできるかが成功のカギだと思います。

  • 絶対にしてはいけないこと: 慌てて、損失が出ている長期バケツの資産を売却すること。
  • 方法:
    1. 長期バケツからは補充しない: 長期バケツがマイナスの時は、無理に売却しません。回復するまでじっと待ちます。
    2. 中期バケツで耐える: 生活費は、短期バケツの残高と、比較的ダメージの少ない中期バケツの資産を取り崩してまかないます。

私も20年ぐらいの投資経験を経て、ようやく暴落時の耐性を身に着けられたと思いますが、この方法だと中期バケツという「防波堤」があるおかげで、数年間の下落局面であれば、長期バケツに手を付けずに乗り切れる可能性が高まります。そして、市場が回復した時に、長期バケツの資産が大きく反発する恩恵を最大限に受けることができます。

まとめ

FIRE後の資産管理は、現役時代とは異なる資産運用が必要になってくると思います。「守りながら、緩やかに増やし、賢く使う」という視点が欠かせません。

もちろん、今回ご紹介した私の資産配分が、誰にでも当てはまるわけではありませんが、バケツ戦略の素晴らしい点は、市場がどんな状況であっても、冷静な判断を下すための「仕組み」を作れる ことにあります。

  


早期リタイア(FIRE)時に考えることを以下の記事にまとめました。ぜひ参考にしてください


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【この記事を書いた人:モンチ】
資産2億でFIRE達成。投資歴25年の元サラリーマン投資家です。
インデックス投資で資産を作り、現在は「社債」で守りを固めています。

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