著者:モンチ(投資歴25年・運用資産2億円/インデックス×社債で完全FIRE)
新社会人の皆様、就職おめでとうございます。そして、この記事を読んでくださっている親世代の皆様も、一安心ですね。
私は53歳で28年間勤めた大企業を退職し、早期リタイア生活を送っています。……なんて言うと、「なんだ、おじさんの自慢話かよ」とブラウザを閉じられそうですが、ちょっと待ってください(苦笑)。実は私、20代の頃は投資の「と」の字も知らず、資産形成にかなり出遅れてしまった後悔があります。
この記事では、資産運用でFIREを達成した私だからこそ分かる、新入社員が絶対にやっておくべきたった1つのお金のことをお伝えします。新社会人の皆様はもちろん、40〜50代の皆様は、ぜひお子さんや職場の後輩へのアドバイスとしてお役立てください。
【結論】新社会人がお金・貯金でやるべきことは「月2万円の新NISA」だけ
まず結論から言います。複雑な資産運用は何も必要ありません。やることはたった1つだけです。
ネット証券(SBI証券や楽天証券など)で新NISA口座を開設し、「全世界株式(オルカン)」か「S&P500」に毎月2万円を自動積立する設定をする
実は私、今から約18年前の2008年にも、当時のブログで新入社員向けに同じような記事を書いていました。
「新社会人の皆様、毎月2万円で、株式(できれば日本株+海外株)を定期的に購入しよう!」
具体的な方法を一例挙げますと、1万円でTOPIX連動の投資信託、もう1万円で、KOKUSAI指数に連動する投資信託を購入する。(もちろん、入社1年目からは大変だと思いますので、2,3年目からでも構いません)
当時は「TOPIX(日本株)とKOKUSAI指数(先進国株)」を推奨していましたが、今はこれが「オルカン」や「S&P500」というさらに便利で低コストな商品に進化しています。
さらに今は「新NISA」という利益が非課税になる最強のツールまであります。「少額で世界の成長に分散投資する」という最適解は、18年前も今も全く変わっていません。
「オルカン」と「S&P500」、どちらを選べばいい?
「どちらを選べばいいの?」と迷う方も多いでしょう。結論から言うと、どちらも正解ですが、私の個人的な基準はこうです。
- 世界の成長をまるごと信じる、一番無難な分散をしたい
→ 全世界株式(オール・カントリー) - アメリカ経済の圧倒的な強さを今後も信じる
→ S&P500
迷ったら、より広く分散されている「オルカン」にしておけば間違いありません。私自身も、長期的な資産形成のコアとしてインデックス投資を強く推奨しています。
新入社員の投資の目安は?手取りの1割「月2万円」を推奨する理由
新入社員1年目の手取りはおおよそ16〜19万円とのことです。「そんな余裕ない!」という声が聞こえてきそうです。確かに、一人暮らしなら家賃と食費だけでカツカツですよね。
参考:マイナビ転職エージェント:新卒の初任給は平均どれくらい?手取りの計算方法や控除額も解説
しかし、個人ファイナンスの王道には「手取りの1割を貯蓄・投資に回す」という鉄則があります。手取り19万円なら1.9万円、つまり「2万円」が未来の自由を手に入れるための最低限のラインです。
2万円と聞くと多く感じるかもしれませんが、スマホを格安SIMに変える、使っていないサブスクを解約する、無駄な飲み会を1回断る……たったそれだけの小さな工夫で捻出できる現実的な金額です。
どうしても厳しければ、月1万円でも5,000円でも構いません。一番大切なのは、「給与が振り込まれた瞬間、自動的に投資口座へ移る仕組みを今すぐ作ること」です。
▼固定費の削減がもたらす破壊力については、こちらの記事も参考にしてください。
20代から投資を始めるメリット:「時間」と「複利」という最強の武器
投資の世界において、最強の武器は才能でも情報でも運でもありません。「時間」と「複利」です。25歳から毎月2万円を年利5%で40年間運用した場合の試算を見てください。
| 運用方法 | 投資元本 | 40年後の最終資産 |
|---|---|---|
| インデックス投資(年利5%想定) | 960万円 | 約3,052万円 |
| 銀行預金(年利0.4%想定) | 960万円 | 約1,041万円 |
元本960万円がインデックス投資では約3,000万円に育ちます。この3,000万円という金額があれば老後の不安はほぼ消滅し、将来FIREを目指すための強固な土台になります。一方で銀行預金では、40年かけてもたった81万円しか増えません(最終残高:約1,041万円)。
「早く始めること」だけが、将来の数千万円の差を生む。 これが私が20代の自分に最も言いたかった事実です。
早期リタイアした私のリアルな道のり
「FIRE」と聞くと特別な才能や幸運が必要に思えるかもしれません。でも私のキャリアはごく平凡な会社員生活でした。
入社後しばらくは投資など知らず、残業代と給与を見栄と飲み代で消費する毎日。変わったのは30代前半に「個人のファイナンス」に関する本を1冊読んだことがきっかけです。そこから20年弱、特別なことは何もしていません。インデックス投資の自動積立を設定し、あとはひたすら本業と自己投資に集中しただけです。
もちろん、平坦な道ではありませんでした。
2008年のリーマンショック、そして2020年のコロナショックの時は、私の資産もわずか数週間で数百万円単位で吹き飛びました。 胃が痛くなる思いでしたが、それでも絶対に売りませんでした。その結果、市場の回復とともに資産は大きく育ち、53歳にして28年分の労働から自由になれました。
もし私が25歳の時点でこの仕組みを作っていたら、FIREはもっと早く訪れていたはずです。だからこそ、今この記事を読んでいる皆さんに同じ後悔をしてほしくないのです。
▼私の泥臭い25年間の投資の歴史は、こちらで赤裸々に公開しています。
新社会人から始める資産形成!「投資生活」へ移行する具体的な3ステップ
ステップ1:支出を「見える化」して投資の種銭を作る
投資には種銭が必要です。まず家計簿アプリなどを使い、毎月何にいくら使っているかを把握するところから始めましょう。「何にいくら使っているか分からない」という状態から抜け出すのが第一歩です。支出を見るだけで、驚くほど無駄が浮かび上がってきます。
ステップ2:ネット証券で新NISAの自動積立を設定する
口座開設はスマホで最短10分。SBI証券や楽天証券のアプリをダウンロードし、新NISA口座を開設します。次に「全世界株式(オルカン)」または「S&P500連動ファンド」を選び、毎月2万円の自動積立を設定するだけ。あとは証券会社のパスワードを忘れるくらい「ほったらかし」でOKです。
ステップ3:ほったらかしにして、本業と自己投資に全力を注ぐ
積立を自動化したら、残りの時間とエネルギーはすべて「自分自身への投資」に使ってください。20代の皆さんの最大の資産は株ではなく、自分の稼ぐ力(人的資本)です。仕事を覚え、本を読み、人と会い、思い切り遊ぶ。それが将来の収入増につながり、投資額も増やせる好循環を生みます。
【おまけ】新社会人が絶対にやってはいけない投資のNG行動3選
最後に、おじさんなりの心配事として「これだけはやるな!」というNG行動を挙げておきます。
1. 暴落時に怖くなって売ってしまう(狼狽売り)
2. SNSで流行っている「すぐ儲かりそうな個別株や仮想通貨」に手を出す
3. 「今月はピンチだから」と積立設定を解除してしまう
インデックス投資の最大の敵は「自分の感情」です。一度設定したら、証券会社のアプリはスマホの奥底に隠して、見ないくらいがちょうどいいと思います。
まとめ:今週末、口座開設を終わらせよう
10年後、20年後に「あの初任給のタイミングで新NISAを設定しておいて本当に良かった」と心から思える日が必ず来ます。最初の面倒な手続き(口座開設)だけ、今週末にサクッとスマホで終わらせてしまいましょう。
難しいことは何もありません。ネット証券のアプリをダウンロードして、マイナンバーカードを用意するだけ。この「たった10分の行動」ができるかどうかで、あなたの人生の自由度は劇的に変わります。それだけで、あなたの未来は着実に変わり始めます。
※免責事項:本記事は私自身の25年以上の投資経験に基づく考えであり、特定の商品の推奨や将来の運用成果を保証するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行っていただくようお願いいたします。




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