中立金利2.5%の世界。FIRE民は「オルカン100%」を卒業し「債券」を持つべきか?

利上げ決定 ニュース

本日19日、日銀がついに政策金利を0.75%へ引き上げました。
さらに、植田総裁の口から語られた「中立金利は1.0~2.5%」という言葉。これは、日本にも本格的な「金利のある世界」が到来したことを告げる合図かもしれません。

参考: 毎日新聞:日銀、政策金利を0.75%に引き上げ 7会合ぶり利上げ

これまでFIRE界隈の最適解とされてきた「資産のすべてをオルカン(全世界株式)やS&P500に投資する」という戦略。しかし、日本の金利が上昇トレンドに入った今、この戦略には無視できない巨大なリスクが生じるかもしれません。

今日は、なぜ今「オルカン100%」が危険なのか、そして私たちが検討すべき「債券」という選択肢について考えてみました。

  

スポンサーリンク

オルカン100%が危険な理由

これまでの円安トレンドは、ドル建て資産を持つFIRE民にとって追い風でしたが、これからは逆風が吹き荒れる可能性があります。

日本で生活する私たちの最大のリスクは「為替」です。

円高が進むと資産が蒸発

今すぐに円安是正(円高)になるとは言えませんが、為替が動く大きな要因として、2国間の金利差があります。

ドル円でいうと、アメリカは政策金利を下げようとしています。一方で、今後数年かけて日銀が利上げを続けようとしています。そして日米金利差が縮小した場合、円高になる確率は高くなります。

もし、仮に1ドル157円から130円まで円高が進んだとします。

そうすると、S&P500やオルカンの株価そのものが変わらなくても、保有している資産は日本円ベースで約17%も減少します。

国内のインフレとのダブルパンチ

さらに心配なのは、金利を上げなければならないほど、日本国内のインフレ圧力が高まっている点です。

「資産は、円高で目減りしていくのに、スーパーの物価は下がらない」

このスタグフレーションに近い状況下で、リスク資産(株式)だけを持ち、そこから生活費を捻出しようとすれば、「暴落時に資産を安値で売らないといけない」という罠に陥ります。オルカン100%運用は、この「円高×インフレ」の局面において、その影響が大きく出てしまいます。

  

長期金利2.0%到達。「日本国債」は最強の盾になる

本日、もう一つ見逃せない大きなニュースがありました。
「新発10年国債の利回り(長期金利)が2%に上昇し、大きな節目に達した」という報道です。
もしかすると、日本の投資環境における「パラダイムシフト」になるかもしれないです。

参考: 毎日新聞:長期金利、一時2%台 26年4カ月ぶり 日銀追加利上げで上昇圧力

これまでは、日本国債や現金は「利回りほぼゼロのゴミ資産」「持っているだけでインフレ負けする死に金」扱いされてきました。しかし、長期金利が2.0%に達した今日、その常識は過去のものになるかもしれません。

「元本保証で、年利2%が得られる」

この事実は、FIREのポートフォリオ戦略を変えるような事実だとお思います。

  • これまで: 銀行に寝かせても金利はスズメの涙。
  • これから: 確実な利息を生み出し、ポートフォリオ全体の利回りを底上げする。

リスク資産(オルカン)が暴落し、さらに円高で評価額が削られる局面でも、この「年利2%の国債部分」は無傷であるどころか、着実に現金を産み出し続けます。

  

「変動10」で金利上昇を味方につける

具体的に私たちが注目すべきは、「個人向け国債・変動10年」です。

この商品は長期金利(10年債利回り)に連動する仕組みになっており、植田総裁がいう「中立金利は1.0~2.5%」に向けて金利が上がったとしても、連動して金利が上がっていきます。今後、過去数十年見たことのない魅力的な水準へ引き上げられる可能性は非常に高いと思います。

オルカン100%という「攻撃重視の戦法」で円高・株安の嵐に立ち向かう必要はありません。
「長期金利2%」という「守備重視の戦法」が利用できる今、資産の一部を国債へシフトさせることは、「FIREを盤石にするための一手」になります。

  

余談:悩める「EDV」ホルダーの私。売るべきか、持つべきか

私は、米国のETFである、EDV(バンガード・超長期米国債ETF)を少しだけ保有しています。

このEDVですが、現在「諸刃の剣」となって私を悩ませています。

・補足:そもそもEDVとは何か?

あまりメジャーでないので、簡単に説明すると、EDVは残存期間が20年を超える米国債(ストリップス債)を集めたETFです。
最大の特徴は、「デュレーション(金利感応度)」が極めて高いこと。
つまり、米国の金利が少し下がるだけで価格が爆発的に上昇する(逆もまた然り)ETFです。1年ぐらい前に、「米国の政策金利が上がり切ったかも」と思って購入しました。長期目線でみれば、米国利下げは確実なので、キャピタルゲインを期待して、これをホールドしてきました。

「米金利低下」vs「円高進行」の綱引き

しかし、今回の日銀利上げ決定で状況は複雑化しました。現在、私は以下の2つのシナリオの間で激しく葛藤しています。

  1. ホールドしたい理由(価格上昇への期待):
    米国経済が減速し、FRBが利下げを本格化させれば、EDVの価格は理論上、大きく跳ね上がります。この「爆発力」は捨てがたい魅力です。
  2. 手放したい理由(為替差損の恐怖):
    一方で、日銀の利上げと米国の利下げがセットで来ると、日米金利差が急激に縮小します。結果、猛烈な「円高」が進むでしょう。
    たとえEDVのドル建て価格が20%上がっても、為替が20%円高(157円→125円など)になってしまえば、円ベースの利益は相殺され、下手すればマイナスになります。

「米国の金利低下による価格上昇」を取るか、「円高による資産目減り」を避けるか。
非常に高度なチキンレースを強いられています。

もし今後、想定以上のスピードで円高が進むと判断するなら、傷が浅いうちにEDVを売却し、先ほど述べた「日本国債(変動10)」へ資金を避難させるのも、賢明な判断かもしれません。この決断は、2026年の私の資産額を大きく左右することになりそうです。  

米国債券ホルダーの方、ぜひ今後の見解について教えてください

  

まとめ

「オルカン100%」は資産拡大期には最強でしたが、資産取り崩し期、かつ「日本の金利上昇期」においてはリスクが高くなります

  • 円高による資産目減り
  • 国内インフレによる生活費増

この2つの脅威に対抗するためには、ポートフォリオに「日本国債(変動金利)」というクッションを組み込むことが有効と思います。

「攻めのオルカン」と「守りの国債」

この両輪でバランスを取ることが、2026年以降の金利ある世界では重要になるのではないでしょうか。

励みになりますので、ポチっとお願いします
にほんブログ村 その他生活ブログ FIREへFIRE(早期リタイア)ランキング

 

 

超おすすめ!! 管理人イチ推しのツール!!
FIREを目指す仲間のブログ記事を「まとめ読み」できるアンテナサイトを公開しました。毎日の情報収集にぜひお役立てください。
👉 FIRE ブログアンテナ はこちら
説明記事はこちら

【この記事を書いた人:モンチ】
資産2億でFIRE達成。投資歴25年の元サラリーマン投資家です。
インデックス投資で資産を作り、現在は「社債」で守りを固めています。

ブログでは書かないような小ネタをXで発信しています、気軽に絡んでください!
モンチのX(Twitter)をフォローする

ニュース
スポンサーリンク
モンチをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました