皆さんは、昨日のニュースをご覧になりましたか?
総務省から発表された「2026年1月分の消費者物価指数(CPI)」のデータによると、生鮮食品を除く総合(いわゆるコアCPI)が前年同月比で2.0%の上昇となったそうです。
※参考:ロイター:全国コアCPI、1月は+2.0%に鈍化 2月に2%割れでも利上げ継続の声
前月比で見るとマイナス0.1%ということで、「物価の上昇も少し落ち着いてきたかな?」という見方もありますが、それでも依然としてインフレ率が高い状態が日本に定着しつつありますよね。
今回は、この「インフレ率2%時代」において、私たちFIRE民がどのように資産を守るべきか、そして私自身が直面している「ポートフォリオ見直しのリアルな悩み」について記事にしたいと思います。
ニュースの「コアインフレ率2.0%」は嘘?データが示す生活費高騰のリアル
ニュースなどで「インフレ率2%」と聞くと、皆さんはどう感じますか?
FIRE民なら恐れるインフレによる資産棄損の恐怖を感じるのか、「100円のものが102円になるくらいなら、まあ何とかなるか」と、どこかマイルドな印象を感じているのか?
総務省が発表した一次情報のデータを細かく読み解いていくと、私たちの家計を直撃する恐ろしい実態が浮かび上がってきます。
参考:総務省統計局:2020年基準 消費者物価指数 全国 2026年(令和8年)1月分
実は今回、全体の数字を押し下げているのは「ガソリン代(マイナス14.6%)」や「電気代」などのエネルギー関連なのです。つまり、「国の政策(減税と補助金)」によって、人為的に価格が引き下げられているからです。
では、これらエネルギー代が含まない場合は、どうなっているでしょうか?
総務省の資料によると、コアコアCPI(生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数)は2.6%で、0.1%の上昇となっています。
また、私たちが毎日買わなければならない「食料品(生鮮食品を除く)」は、前年同月比で6.2%も上昇しています。主な品目を見てみると……
- うるち米(お米):前年比 27.9%の上昇!
- チョコレート:前年比 25.8%の上昇!
- 外食:前年比 3.9%の上昇
お米の高騰はよくニュースでみますが、お米やチョコレートがたった1年で3割近くも値上がりしています。そりゃあ、スーパーで「えっ、こんなに高いの?」と思うわけですよね。
あと、今日のお昼、本当に久しぶりに一人でふらっと吉野家に行ってきました。
お腹が空いていたので、牛丼大盛におしんこと味噌汁のセットを頼みました。いざお会計となると、なんと約1,000円でした。
私たち50代のおじさん世代にとって、吉野家といえば「安いの代名詞」です。
2000年代前半は並盛280円が当たり前でしたし、10年前でも380円のイメージが染み付いています。それが今や、ちょっとセットを付けただけでお札が1枚飛んでいくわけですから、「本当に高くなったな……」と言葉を失ってしまいました。
国の発表する「コアインフレ率2.0%」という平均化された数字の裏側で、私たちの生活費は明らかにそれ以上のペースで削られている。これが、スーパーや吉野家で感じる「痛覚」の正体でした。
現金は「目減りする資産」。インフレから老後資金を守るポートフォリオ戦略
吉野家の牛丼が1,000円になる時代において、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、「すべての資産を現金のまま抱え込むこと」です。
デフレ時代であれば、元本が保証された「貯蓄」こそが最強の防衛策でした。しかし、インフレ時代において現金は安全資産ではなく、確実に価値が“目減りする資産”へと変わってしまいます。
現在、私は総資産約2億2,800万円でリタイア生活を送っていますが、現金の保有割合は「直近の生活防衛資金(数年分)」など、必要最低限に留めるようにしています。それ以外の資金は、株式や債券といったインフレに対抗できる資産に働いてもらうのが基本的な戦略です。
守りの「債券投資」も厳しくなってきた?
しかし、ここへ来て私自身、自分のポートフォリオに対して少し冷や汗をかいている部分があります。
それは、「これからは貯蓄だけでなく、債券投資も厳しいかもしれない」という懸念です。
私はFIRE達成にあたり、資産の変動リスク(暴落時のメンタル崩壊)を避けるため、SBI債やソフトバンク債といった手堅い「債券」を多めに買い付け、全体の約3~4割程度を債券投資に充てています。
債券は満期まで持てば元本が返ってきますし、定期的に利息も入るため、リタイア後の「守りの資産」としては非常に優秀です。
ですが、お米が約30%も値上がりし、吉野家で1,000円かかるほどインフレが定着してくると話は変わってくるかもしれません。
私たちが常に意識しなければならないのは、その投資先はインフレに負けないかです。
社債の中には2%を超えるものもありますが、個人向け国債はインフレ率を下回る水準です。
正直なところ、「守りの資産運用は必要だが、債券を3~4割も持っていて大丈夫なのか? そろそろ本気で見直しをした方がいいかもしれないな」と、強く感じているのが今の等身大な悩みです。
株式比率を上げたいが「高値更新」で買えない50代のジレンマ
債券の比率を下げるとなれば、代わりにインフレに強い「株式(インデックス投信など)」の比率を上げるのが王道です。
ロジカルに考えれば、現金や債券の一部を取り崩して、株式を積極的に買い足していくべき局面なのでしょう。株価がガツンと下がってくれれば、私も喜んで買いに向かいたいところです。
しかし……皆さんご存知の通り、昨今の株式市場は国内外ともに高値更新が続いています。
「ここで高値掴みをして、直後に暴落が来たらどうしよう」という、リーマンショックやITバブル崩壊を経験してきた50代特有の警戒心が邪魔をして、なかなか思い切って資金を投入できないんですよね(笑)。
現金の目減りは怖い、債券の実質利回り低下も不安、でも株は高値圏で手が出しづらい。
FIRE生活というのは、毎日が暇なようでいて、実はお金との真剣なメンタル勝負が一生続くのだなと、吉野家の牛丼を食べながら痛感した1日でした(笑)。
さいごに
今回は、昨日のニュースで発表された「コアインフレ率2%」の裏側にある実態と、インフレ時代における資産配分の悩みについて書きました。
- インフレ率2%は平均値にすぎず、食料品や外食のリアルな値上がりはもっとえげつない。
- 現金や債券だけでは、インフレ負けするリスクがある。
- 株を買い足したいが、高値圏で身動きが取りづらい。
投資に「絶対の正解」はありませんが、少なくとも思考停止で放置することだけは避け、シミュレーションを重ねながら少しずつポートフォリオを微調整していこうと思います。
PS
「皆さんは最近、スーパーや外食で『えっ、これこんなに高くなったの!?」と絶望した商品はありますか? 私は吉野家の1,000円などの外食費と、スーパーで買うおやつの値上げです(笑)。ぜひコメント欄で皆さんの「インフレ痛覚エピソード」を教えてください!



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