【2026年1月12日追記】
チェックを怠ってましたが、SBIホールディングス第46回無担保社債の発行条件が正式に決定しました。本記事では、確定した利回り「年2.484%(税引前)」をもとに、投資価値を改めて検証します。
実は私、今年2025年3月に発行された「第47回SBI債」(ちなみに円建ての外債です)を購入し、現在も保有しています。その時の利率は年1.720%。当時は「メガバンクの定期預金より遥かに良い」と判断して購入に踏み切りましたし、その判断自体は間違っていなかったとは思っています。
しかし、それから約10か月。
今回、新たに発行されるのが 国内債券である第46回SBIホールディングス社債 です。
仮条件は
- 下限:2.10%
- 上限:2.70%
と非常に強気な設定でしたが、最終的に年2.484%(税引前)で決定 しました。
「1.72%でも十分だと思っていたが、今回は追加で投資すべきなのか?」
既存ホルダーとしての視点も交えながら、今回の債券を徹底的に分析します。
第46回 SBIHD社債 基本スペック
まずは、2026年1月から募集が始まる今回の社債の条件を整理しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄名 | SBIホールディングス株式会社 第46回無担保社債 (社債間限定同順位特約付) |
| 期間 | 5年(満期:2031年1月23日) |
| 利率(仮条件) | 年2.484%(税引前) |
| 申込単位 | 10万円以上、10万円単位 |
| 格付 | A-(R&I:格付投資情報センター) |
| 条件決定日 | 2026年1月9日(金)頃 |
| 申込期間 | 2026年1月13日(火)~1月22日(木) |
詳細については、SBI証券のウエブサイトを参考にしてください
期間は5年。仮条件の段階ですが、私が持っている3月の債券(1.72%)よりも、最低でも0.76%高い金利となりました。
また、
- 劣後債ではない
- 無担保社債
- 社債間限定同順位特約付
という点から、
一般的なシニア債(標準的な社債) と位置づけられます。
【シミュレーション】100万円買ったら利息はいくら?
一番気になる「もらえるお金」の計算です。
特定口座(源泉徴収あり)で運用し、約20.315%の税金が引かれた後の「手取り額」で計算しました。
100万円を5年間運用した場合
- 税引前 利息(年間): 24,840円
- 税引後 利息(年間): 約19,793円
- 5年間の受取総額: 約98,965円
なんと、100万円を預けておくだけで、5年後には約10万円近く増えて戻ってくる計算になります。
投資額別のシミュレーション(5年間合計・税引後概算)
| 投資額 | 1年間の手取り | 5年間の手取り合計 |
| 50万円 | 約9,896円 | 約49,480円 |
| 100万円 | 約19,793円 | 約98,965円 |
| 300万円 | 約59,379円 | 約296,895円 |
| 500万円 | 約98,965円 | 約494,825円 |
銀行に寝かせているだけの現金があるなら、一部をこちらに移すだけでも資産運用の効果は大きそうです。
そもそも、SBIホールディングスってどうなの?
高い利回りは魅力的ですが、リスクについても正しく理解する必要があります。
今回の社債の格付は「A-」でしたが、同じくR&I(格付投資情報センター)の格付けで、SBIホールディングスそのものの格付けも見てみましょう。
参考:R&I ニュースリリース 「SBIグループ各社 発行体格付維持」
結果は同じく「A-」です。
以下、発表されている内容を簡単にまとめると以下のようです
メリット(評価されている点)
- 本業が強い: 証券・銀行部門が絶好調で、グループ全体の利益を支えている。
- 損失吸収力がある: 稼ぐ力が強いため、投資事業などで多少損が出ても本業の利益でカバーできる。
- 資金調達力が高い: 株式の売却やNTTとの提携などにより、必要な資金をうまく確保できている。
デメリット(懸念されている点)
- リスクを取りすぎ: 成長のために借金やM&Aを積極的に行うため、財務リスクが高い。
- 体力はBBB並み: 収益力は高いが、万が一の時の財務的な耐久力は「BBB」レベルと低く評価されている。
- 親会社ゆえの減点: 親会社(HD)は借金を活用して投資に回す方針のため、格付が子会社(A)より低い「A-」に下げられている。
実は、子会社である「SBI証券」や「SBI新生銀行」の格付は「A」であり、親会社のほうが格付が低いという逆転現象が起きています。
なぜ親会社のほうが格付が低いのでしょうか?
これには「構造的劣後性」と呼ばれる仕組みが関係しています。
もしSBIグループ全体が経営危機に陥った場合、グループ内にあるお金の使われ方には優先順位があります。
- まず、子会社(SBI証券やSBI新生銀行)にあるお金は、子会社の顧客を守るために優先的に使われます。
- 親会社であるSBIホールディングスにお金が回ってくるのは、それが終わった「その後」になります。
つまり、私たち親会社の社債権者への返済は後回しにされるリスクがあるため、子会社よりも回収可能性が低い(リスクが高い)とみなされ、格付が低くなっているようです。
利回りの評価:市場データとの比較
では、今回の条件は「お買い得」なのでしょうか?
客観的な判断を下すために、最新(1月12日時点)の市場データと比較してみます。
格付A・期間5年の市場実勢利回り:2.168%
※日本証券業協会 公社債店頭売買参考統計値/格付マトリクス表より
市場では、SBIより格上の「A格」社債が、平均2.168%で取引されています。対して、今回のSBI債(A-格)の条件は2.484%です。
大体、A格とA-格との差で、0.3%のプレミアムがあり、可もなく不可もなくといった感じかと思います。
SBIHD社債 を買うべきか? 個人的な判断基準
SBIHD債が、発表された時点での、私の投資判断は以下でした。
利率 2.10%~2.20% なら:【今回は見送り】
市場のA格平均(2.112%)と変わらない水準なら、あえて「構造的劣後性」や「攻撃的経営」のリスクがあるSBI債を買うメリットはありません。より安全な国債(1.3%台)や他の社債を探します。
利率 2.40% 以上 なら:【買い】
市場平均を明確に上回り、リスクに対する上乗せ金利が十分に乗っていると判断します。3月に購入したSBI債「1.72%」と合わせて持つことで、手持ち資金全体の運用利回りを底上げするチャンスと思ってます。
今回は、2.484%で条件が決まりましたので、購入する予定です。
まとめ : 売り切れ注意!
申し込み開始は、2026年1月13日(火)〜 からです。
過去の高金利なSBI債は、発売当日の午前中や、数日以内に完売してしまうことが多々ありました。今回の「2.484%」という数字はインパクトが強いため、かなりの人気が予想されます。
購入を希望される方は、以下の手順で準備しておきましょう。
- 口座に購入資金を入金しておく(買付余力に反映させる)
- 発売開始時間になったら、債券ページからすぐに申し込む
(SBI証券の場合は、10時からの先着順の販売です)




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