会社員を卒業し、ゆとりある暮らしをスタートさせましたが、本日「ある場所」へ行ってきました。
それは、ハローワークです。
はじめての方向けの説明会である「雇用保険説明会・初回講習」を受講してきました。
今回は、大阪の片田舎にあるハローワークへ足を運び、実際に受講して分かった「50代・FIRE(早期リタイア)達成者が直面する雇用保険のリアル」を記事にしました。
資産2億円でFIREしても「失業保険」を申請した理由。これは権利か、それとも…?
FIRE(早期リタイア)を決意した時に、真っ先に手続したのが年金や健康保険でしたが、忘れてはならないのが「雇用保険」の存在です。
「2億円も持っているのに、失業手当をもらうのか?」と思われるかもしれません。
しかし、前回の記事でも書いたのですが、雇用保険はこれまで何十年も給与から天引きされ、納めてきた「保険」です。資産額に関わらず、これは労働者の正当な「権利」だと考えています。
私は新卒から28年以上、会社員として働き、毎月の給与から雇用保険料を欠かさず納めてきました。失業手当は、再就職を目指す人のためのセーフティネットですが、リタイア直後の空白期間を支えてくれる大切な制度でもあります。
「もらえるものは、ルールに従ってしっかり受け取る」。これも大切な資産管理のスキルのひとつだと思います。
ハローワークに潜入。50代FIRE民が感じた説明会のリアル
冒頭でも書きましたが、本日行ってきたのは、ハローワークでの「雇用保険説明会・初回講習」。
会場の会議室は、50名ほどの受講者で満員でした。
意外だったのは、女性の方(主婦?)多く、私と同年代である50代男性の方は3割程でした。
失業保険をもらわなくても生活できる私としては、真剣に職を探している皆さんに申し訳ない……という妙なアウェー感を感じつつも、1時間30分にわたる説明を真剣に聞いてきました。
説明会で学んだ5つのポイント
- 受給条件
- 受給には「就職の意思」と「いつでも働ける能力」が必須。
- 病気、出産、自営業は、対象外。
- 支給金額の決まり方
- 離職前6ヶ月の平均賃金で計算。
- 原則として離職から1年以内に受給完了。
- 手続きと認定スケジュール
- 7日間の待機期間後スタート。
- 4週間ごとにハローワークで失業認定を受ける。
- 就職活動実績
- 期間中に2回以上の就職活動実績が必要。
- セミナー参加、企業応募などがカウント。
- 職業訓練の特典
- 3ヶ月〜2年のスキル習得期間。授業料無料(テキスト代別)。
- 雇用保険受給中なら交通費支給や給付延長の特典あり。
【公開】雇用保険受給資格者証の衝撃。総額は120万円ぐらい
説明会に参加する前に、「雇用保険受給資格者証」を受け取りました。
28年間の会社員人生が、この1枚の書類に凝縮されているようで感慨深いものがあります。

そして、記載された数字を見て、改めて「制度の仕組み」を実感しました。
- 所定給付日数:150日 (自己都合退職・28年勤務)
- 離職時賃金日額:15,943円 (手当て等は含まれないため、ちょっと少ない感覚)
- 基本手当日額:7,971円 (給付率50%)
月額換算(28日分)にすると、223,188円。
150日間の総額では、約119万5千円となります。
「離職前の賃金日額は約1.6万円でしたが、手当として戻ってくるのは約8,000円。つまり、雇用保険のルールで最も低い『給付率50%』が適用されました。
雇用保険の給付率は、賃金が低い人ほど高く(最大80%)、賃金が高い人ほど低くなる(50%)仕組みです。現役時代に一定以上の給与を得ていた人は、否応なしに「半分」まで減らされる。資産額は関係なく、「稼いでいた人ほど、手当の目減りを感じる」という制度の現実を突きつけられました。
28年間で納めた保険料は約100万円。失業手当受給は「投資の回収」か?
改めて給与明細を確認すると、毎月3,000円強の雇用保険料を納めていました。
28年間(約340ヶ月)で計算すると、単純計算で約100万円を納めていたことになります。
今回の想定受給総額が約120万円ですから、「28年かけて積み立てた保険を、そのまま回収できた」という感覚です。
これまで黙々と納めてきたものが、戻ってくる。これも一種の「投資の出口戦略」と言えるかもしれませんね。
いただいたお金は、私の基本方針通り、将来のために大切に資産運用に回させていただきます。
「職業訓練」は、FIRE民は活用できるのか
説明会では、IT系やものづくり系の「職業訓練」も紹介されていました。
正直、興味のある分野もあり受講してみたい気持ちも少し湧きました。
ただ、すでにFIREを達成している身としては、本当に再就職を必要としスキルの習得を熱望している方々の席を奪うのは、さすがにダメだと思います。
興味のあるような分野については、また別の方法で勉強したいと思います。
一方、今回の講習会を通じて、「時間に縛られず、特技を活かせる仕事があれば、いつかまた社会に貢献するのも面白いかもしれない」と少しだけ思いました。
今回は雇用保険にフォーカスしましたが、FIRE後の手続きは健康保険や年金、税金など多岐にわたります。私がこれまでに経験した「リタイア直後のリアルな手続き」については、こちらのまとめ記事で詳しく解説しています。
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