【利率2.3%〜】第55回 光通信社債は買いか?市場平均と比較したメリットとリスクを解説

光通信債券 買い 金融商品

2026年2月、少しよさげな案件が登場しました。

「株式会社光通信 第55回無担保社債」です。

今回の条件を冷静に分析すると、「リスクに対するリターンが非常に良い」という、ある種の「歪み」が見えてきました。

正直なところ、この条件なら人気化して即日完売になるのではと予想しています。
私も購入しようと思っているので、ブログで紹介すると競争率が上がって自分の首を絞めてしまうのですが(笑)、いつも読んでいただいている方にはこの「歪み」を紹介したく記事にしました。

市場平均を大きく上回るこの社債、果たして光通信は買いなのでしょうか? それとも見送るべきリスクがあるのでしょうか?

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利率2.3%〜は本当にお得?市場平均2.15%との比較

まずは、一番重要な「数字」から見ていきます。
今回の募集条件は以下の通りです。

項目内容
銘柄名株式会社光通信 第55回無担保社債
利率(仮条件)年2.30% 〜 2.90%
※正式な利率は2026年2月27日に決定されます。
期間4年(2030年3月12日償還)
申込単位50万円以上 50万円単位
格付けA(R&I)、A+(JCR)
申込期間2026年3月2日 〜 3月11日

販売は、SBI証券楽天証券などで募集しています。

ここで注目すべきは、「市場の平均値」との比較です。
R&Iの直近データ(2/13)によると、同じ条件となる「残存期間4年のA格付け社債」の平均利率は「2.15%」です。
(参考:日本証券業協会:公社債店頭売買参考統計値/格付マトリクス表

つまり、同じ「Aランク」の格付けを持っているにもかかわらず、光通信の社債は最低でも2.30%うまくいけば2.90%という、平均を大きく上回る利率が提示されているのです。

  • 市場平均: 2.15%
  • 光通信(下限): 2.30% (+0.15%)
  • 光通信(上限): 2.90% (+0.75%!)

同じ格付けなのに0.15%〜0.75%も上乗せ金利がつくのは超好条件です。

なぜ光通信の社債は利回りが高いのか?「99%暴落」を知る世代の考察

色々理由はあると思いますが、「会社のイメージと実態のギャップ」ではないでしょうか?

私自身、投資を始めたのはちょうど2000年頃でした。
当時の光通信といえば「携帯電話ショップ」を全国展開し、ITバブルの代表的な会社でした。株価は連日最高値を更新し、当時のマネー雑誌などでもよく取り上げられていた記憶があります。

しかし、その後の崩壊劇は凄まじいものでした。
ITバブル崩壊という時期もあり、「光通信が架空契約をしていた」というニュースが流れると、あっという間に株価が暴落。「20営業日連続ストップ安」で、最終的には株価が高値値から99%安という大記録を打ち立ててしまいました。

私自身、今回の債券を見ると、

「あの光通信でしょ? 怖くて買えないよ」
「今は手広くやっているようだけど、ビジネスが分かりにくい企業」

という感想です。

そう思う人がいるからこそ、市場平均よりも高い金利を提示する必要があるのだと思います。

潰れないか?2026年3月期第3四半期決算で見る「光通信の正体」

2026年2月12日に発表されたばかりの「2026年3月期 第3四半期決算短信」を確認しました。
(参考:株式会社光通信:決算資料・説明会資料)

結論から言うと、「財務も収益も安定」です。 また、昔のイメージとは違い、手広くストックビジネスへ業務転換していました。

1. 自己資本比率は約40%

企業の安全性を測る指標、自己資本比率は約41.7%です。
日本企業が大体30%前後が平均的といわれるため、倒産リスクは低い「優良企業」と思います。

2. 手元の現金が潤沢にある

バランスシートを見ると、「現金及び現金同等物」が約3,885億円もあります。
今回の社債発行額は最大でも910億円程度。何かあったときには、手元の現金をかき集めれば、借金を即座に返せるだけの体力があるということです。

3. 安定した「ストックビジネス」

今の光通信は、電力・ガス、宅配水、保険、通信回線といった「一度契約したら毎月チャリンチャリンと入ってくる収入」が積み上がるストックビジネスに転換しているようです。

第3四半期の営業利益は885億円(前年比2.2%増)。不景気になっても解約されにくいインフラ系サービスが主軸なので、4年後の償還までに会社が傾くシナリオは想像しにくいと思います。

4. 心配事:資産の多くを「投資有価証券」が占めている

一点だけ心配事があります。それは資産の多くが有価証券(総資産の6割ぐらいが「その他の金融資産」や「投資」)となっている点です。
もし、リーマンショックのような世界同時株安が起きた場合、光通信が保有している株式の価値が激減し、自己資本比率(現在は41.7%)が一気に悪化する可能性があります。
本業(ストックビジネス)は安定していても、投資部門で巨額の評価損が出るリスクはゼロではありません。

投資判断と注意点

以上の分析から、正式な利率の発表前ですが、私は今回の社債を「買い」と判断しました
ポートフォリオの「守り枠」として、資金を配分する予定です。

ただし、人気の争奪戦になる可能性だけが心配です。
「A格付けで2%後半」という条件、昨今の相場ではかなり目立ちます。同じような高い利回りの債券は、ネット証券で即日完売していることが多く見かけます。今回も募集開始と同時に即完売の可能性が非常に高いです。

さいごに

今回の光通信社債は、「過去のイメージ」と「現在の堅実な財務」のギャップが生んだ、歪み取りのチャンスだと言えます。市場平均2.15%に対して、ここまで好条件が出る案件はそうないと思います。

私は、正式な利率決定を待たずに、SBI証券の口座に資金を移動させて準備を整えます。

みなさんは今回の社債、どう評価しますか?
「怖いからパス」「いや、この利率なら行く」など、コメント欄で教えていただけると嬉しいです!

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