FIRE達成年数シミュレーション!貯蓄率30%と投資リターンから逆算する現実解

貯蓄率と投資リターンの関係 FIRE基礎知識

 著者:モンチ(投資歴25年・運用資産2億円/インデックス×社債で完全FIRE)

この記事は、私が完全FIREを達成する直前(2025年9月28)に作成したものです。その後、2025年11月にFIREを達成したため、実体験などを交え全面的に書き直しました。


最近、「生活を切り詰めて投資し、できるだけ早くFIREしたい!」という若い人の声をニュースで見かけることがあります。家賃を極限まで削り、食費を切り詰め、あらゆる娯楽を断ち切る。確かに数字の上では、それが最速のルートだと思います。

しかし、多くの会社員にとっては、「そんな息の詰まる節約生活は続けられない」と感じ、早期リタイアを諦めてしまうケースも少なくないでしょう。

ただ、最初から極端な方法を目指す必要はありません。貯蓄率と投資リターンという2つの変数を冷静に見直してみると、普通の会社員が日常の幸福を守りながら、着実に逃げ切れる「現実的な解」が浮かび上がってきます。

今回は、普通の会社員にとって現実的なラインを検討した結果を記事にします。

スポンサーリンク

一目でわかる!貯蓄率と投資リターンが変える「FIRE達成までの年数」

ご存じの方も多いと思いますが、資産形成の本質は、非常にシンプルな公式で成り立っています。

資産形成 =(収入 - 支出)× 投資利回り

私たちがコントロールすべき変数は、「収入-支出」「投資利回り」の2つだけです。この組み合わせ次第で、経済的自立までに必要な年数は劇的に変わります。

なお、「収入-支出」を収入に対する割合で表すと「貯蓄率」になります。
計算式はシンプルで以下となります。

貯蓄率 = 毎月の貯蓄額(収入-支出)÷ 手取り月収 × 100

そして下の表は、この「貯蓄率」「投資リターン」の組み合わせごとに、FIRE達成までの年数をまとめたものです。

貯蓄率と投資リターンからわかる、FIRE達成までの年数表

なぜ「実質リターン4%」が現実的なのか?

表の中で私が最も重要だと考えているのが、赤枠で囲った「実質リターン4%」の列です。

全世界株式インデックスの歴史的な名目リターンは、おおむね年7〜8%とされています。しかし、この数字をそのまま人生設計に使うのは危険です。そこから税金・運用コスト、そしてインフレを差し引いて考える必要があります。

さらに、暴落時に資産を取り崩すリスクを避けるため、生活防衛資金としての現金などの安全資産を一定割合組み入れることになります。守りの資産を増やせば、ポートフォリオ全体の期待リターンは当然下がります。

また、米国の有名な「トリニティ・スタディ(4%ルール)」の研究結果にもあるように、インフレ率を考慮した上で資産を目減りさせない現実的な引き出し率は4%前後とされています。

こうした現実をすべて織り込んだとき、「実質リターン4%」が最も堅実な設計の物差しとなります。これを基準に据えておくことが、FIREを目指す方の出発点となると思います。

表の読み方:20代・30代が狙うべき「30年以内」の黄色セル

4%列を縦に眺めると、貯蓄率が上がるにつれて達成年数が着実に縮まっていくのがわかります。表中で黄色くハイライトされているセルは、「30年以内」でFIREできる組み合わせを示しています。

たとえば、貯蓄率35%・実質リターン4%であれば27年。20代後半から始めれば、50代半ばには逃げ切れる計算です。貯蓄率をさらに引き上げるか、リターンをわずかに上乗せするだけで、達成年数は一気に縮まります。

「貯蓄率50%の極端な節約は無理…」普通のサラリーマンが目指すべき「貯蓄率30%」の現実ライン

先ほどのマトリクス表で「実質リターン4%」の列を縦に見ていくと、貯蓄率によって達成年数が大きく変わることがわかります。

たとえば貯蓄率50%なら約18年。しかし、これは多くの人にとって現実的ではないでしょう。

では、貯蓄率を少し下げてみるとどうでしょうか。

投資本などでよく見かける「給料が入ったら、まず2割を先取り貯蓄せよ」という教えに従って貯蓄率20%で試算すると、達成年数は41年(実質リターン4%の場合)。20代前半からスタートしても、ゴールは60歳を超えたあたりになります。堅実ではありますが、早期リタイアには届きません。

では、普通の会社員が早期リタイアを目指すための、現実的なラインはどこなのか。

私は「貯蓄率30%」あたりがその答えだと考えています。先ほどの表に戻り、「貯蓄率30%」×「実質リターン4%」の交点を見てみると、達成年数は約31年となります。

スポンサーリンク

私の実践法:節約なしで貯蓄率30%を作る「ボーナス全額投資」の仕組み

実を言うと、若い頃の私は「先取り貯蓄」こそしていましたが、会社の財形貯蓄で月2万円程度。貯蓄率にすると10%にも届かない水準でした。そして毎月の給料は生活費として使い切り、「月末に余ったら投資に回そう」と本当にゆるく考えていました。お世辞にも褒められたものではありませんでした。

それでも今振り返ると、年間トータルの貯蓄率は30%以上あったと思います。

では、そんな私がどうやって「貯蓄率30%」という入金力を、20年以上にわたって維持し続けられたのか。その答えは、「ボーナス全額投資」という極めて地味な仕組みにあります。

私が勤めていた会社では、夏冬年2回、合計で給料の約5ヶ月分のボーナスが支給されていました。そこで決めたルールはただ一つ。

「毎月の給料は使い切ってもいい。その代わり、ボーナスは支給された瞬間に全額を証券口座へ移し、インデックス投資の原資にする」

この場合、年間収入 = 給料12ヶ月分 + ボーナス5ヶ月分 = 合計17ヶ月分となりますので、ボーナス5ヶ月分をすべて投資に回した場合、5 ÷ 17 = 約29.4% という貯蓄率になります。

今考えれば、日々の生活で一切節約をしなくても、年間トータルの貯蓄率は自動的に「だいたい30%」が確定していました。

FIREまでの長い期間、貯蓄率50%等の極端な目標を継続することはできません。私が数十年間の資産形成期に実践していたのは、毎月の給与は割り切って生活費に充て、ボーナスを1円も使わず全額投資に回すという、ただそれだけのことでした。それだけで、無理のない日常生活を送りながら、年間貯蓄率30%という強固な入金力を長期にわたって維持することができたことになります。

「貯蓄率30%×実質リターン4%」は机上の空論ではない。53歳でFIREした私のリアルなタイムライン

20代半ばで就職し、この自分ルールを愚直に28年間続けた場合、FIRE到達年齢は「52〜53歳」。これは私が28年以上勤め上げ、53歳で完全FIREを達成したタイムラインと一致しています。

実際は、2005年前後から本格的にインデックス投資を始めた結果、2005年から2025年の20年間は、年率に換算すると約8%というリターンでした。実際の貯蓄率も、細かい積立分を含めると約35%ぐらいにはなっていたと思います。

この「リターン8%×貯蓄率35%」という追い風が重なり、理論上の28年より大幅に前倒しとなり、40代後半にはすでにFIREするために十分な資金を貯めることができました。

ただし、ここで大切なのはリターンが8%になったことではありません。「リターン4%・貯蓄率30%」という、地味で退屈だけれども確実なルールを守り続けることです。このルールを土台に持っていると、相場がどんなに荒れ狂っても「最悪4%で回れば53歳には逃げ切れる」と、冷静に気長にホールドし続けることができます。

まとめ

  • 基準リターンは実質4% : 税・コスト・インフレ・安全資産をすべて織り込んだ堅実な値。
  • 現実的な貯蓄率は30% : ボーナス全額投資という仕組みで節約なしに達成できる。
  • 達成年数の目安は約31年 : 24歳スタートなら55歳前後がFIREのゴール。
  • 最大の教訓は「地味な継続」: 楽観的な数字で計画せず、仕組みを長く回し続けることが最速の近道

FIRE達成に必要なのは、極端な節約でも特別な才能でもありません。「貯蓄率30%×実質リターン4%」という地味な組み合わせを、仕組みで自動化してただ長く続けること。相場が荒れても「4%で回れば逃げ切れる」と腹をくくれる土台を持つこと。

その継続が、早期リタイア成功への道だと思います。



【簡単アンケート第8弾】

皆さんのご家庭はどうでしたか?「FIREとパートナーの壁」。
切り出した時のリアルな反応やOKが出るまでの期間を共有いただけると、これから家族へ伝える人たちの心強い羅針盤になります。ぜひご協力をお願いします!
ぜひご協力をお願いします


励みになりますので、ポチっとお願いします
にほんブログ村 その他生活ブログ FIREへFIRE(早期リタイア)ランキング

 

 

【筆者:モンチ プロフィール】
資産2億でFIRE達成。投資歴25年の元サラリーマン投資家です。
インデックス投資で資産を作り、現在は「社債」で守りを固めています。👇
プロフィールはこちら

FIRE達成後のリアルなボヤキや、今日の資産の増減(悲鳴含む)をXでつぶやいています!無言フォロー大歓迎です👇
モンチのXをフォローする

ブログには書かない「中の人」のリアルな姿。ゆる~い日常日記はこちら👇
モンチのnoteを読む

FIRE基礎知識
スポンサーリンク
モンチをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました