デイトレで勝てる人は1%未満?論文が示す現実とFIREおやじの結論

デイトレで勝てる人は1%未満 投資の基本

連休が終わり、慌ただしい日常に戻ってホッと一息つきたいお昼時。それなのに、最近の激しい相場の値動きが気になって、ついスマホで株価やチャートばかり見てしまい、心が休まらない……そんな経験はありませんか?

今日、シルバーウィーク明けにモスバーガーでランチをしていたのですが、デイトレードしているサラリーマンを目にして考え込んでしまいました。せっかくの休憩時間なのに、含み損益に一喜一憂して疲弊してしまうのは、非常にもったいないですよね。

結論から言うと、デイトレードで、手数料込みでも継続して勝てる人は1%未満です。この事実を知ると、「画面を見ない放置型の投資」の経済合理性と、それがもたらす本当の豊かさが見えてきます。この記事では、論文データと私の失敗談をお伝えします。

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【実録】モスバーガーで見かけた「デイトレ3画面の戦士」

シルバーウィーク明け、お昼の時間もだいぶ過ぎたころに、モスバーガーでランチをしていた時のことです。近くの席で、サラリーマンがノートパソコンを開き、スマホで電話をしていました。「連休明け早々、もう仕事をしているなあ」と思ったのですが、傍らにはタブレットも置かれています。

ただ、タブレットに映っていたのは、なんと株式の板情報でした。画面には激しくチカチカと動く株の気配値が映っています。ノートパソコンで何やら仕事をこなしながら、合間に手際よく注文の操作をしています。

「連休明けで仕事が溜まっているのか?」と思っていたんですが、板が動くタブレットを見る限り、ノートPC・スマホ・タブレットの3画面で仕事と株式の売買を同時進行していたようです。おそらくデイトレードをしていたのだと思います。

デイトレ3画面の戦士
デイトレ3画面の戦士

誤解のないようにお伝えすると、この方を批判するつもりは全くありません。連休明けから全開で走るバイタリティには、素直に驚きました。ただ、こんな素朴な疑問も浮かびました。「ランチを味わう余裕は、あるのだろうか」と。

毎日2時間チャートを凝視…50代FIREおやじの「eワラント」挫折体験

実は私、最初からインデックスの長期投資家だったわけではありません。どちらかというと、昔は相場を出し抜こうと必死でした。

2000年代の初頭の頃、実は私、ワラント(=オプションを証券化した金融派生商品)をやっていたことがありました。当時はITバブル崩壊後で金融セクターが軒並み不調だったため、下落相場でも利益を狙える「eワラント」のプットオプションに目をつけました。下げ相場でも利益を出せると思い、相場を出し抜いてやろうと必死でした。

1週間単位で決済するような短期売買を繰り返し、仕事から帰宅した後は、毎日2時間ほど真剣にチャートを分析していたにもかかわらず、結果はほとんど利益が出ず、プラマイゼロに終わりました。

膨大な時間と精神力を削り、食い入るようにチャートを分析し続けたにもかかわらず、手元に残ったのはほとんどトントンの成績と、ひどい徒労感だけ。この挫折体験を通じて、私は「自分の凡人ぶり」と「短期トレードの難しさ」を身をもって痛感したのです。

デイトレで勝てる人の割合は1%未満?学術論文が明かす残酷な真実

「デイトレなんて全部運でしょ?ギャンブルと同じだ」と言う人もいますが、それは極論かもしれません。客観的な学術データを見ると、「デイトレードには確かな技術が存在し、一部の熟練者は継続して利益を出せるものの、それは全参加者の1%未満にすぎない」という残酷な現実が浮かび上がってきます。

デイトレードの世界がどれほど過酷かを示す強力なエビデンスとして、カリフォルニア大学バークレー校のBrad M. Barberらによる有名な論文「The Cross-Section of Speculator Skill: Evidence from Day Trading」(2014)があります。

この研究では、1992年から2006年の15年間にわたる台湾市場のすべての取引データ、なんと約37億件もの膨大な記録を分析しています。

その結果、デイトレードには確かに「スキル」が存在し、上位500人の凄腕トレーダーは、手数料などの取引コストを差し引いても1日0.379%の利益を出し続けていることが証明されました。

しかし問題は、そのスキルを持つ人が極端に少ないことです。取引コスト控除後でも安定して勝てる人は、全参加者の1%未満しかいなかったのです。

このデータは、短期トレードが単なる運ではなく、確かな技術を要する世界であることを示しています。99%側の多くは、手数料を払うぶん不利な戦いを強いられます。

毎日2時間チャートを見てもプラマイゼロだった私は、99%側の一人だったのだと、今なら納得できます。

デイトレより「ほったらかしインデックス投資」が最強な理由

「1%の天才を目指して画面に張り付く」のか、「大多数の人が勝てる、画面を見ない投資を選ぶ」のか。今の私は迷わず後者です。

かつてチャートを2時間にらんでいた私ですが、今は「3つのバケツ戦略」で守りを固め、日々の値動きは見ません。3つのバケツ戦略とは、資産を短期(現金)・中期(債券)・長期(株式など)という役割ごとに分ける方法です。そのうえで、インデックス投資は「Buy & Forget(買って忘れる)」を原則にしています。

モスバーガーに行ったら、株の板を見るのではなく、ただ目の前のハンバーガーを美味しく味わい、穏やかな時間を楽しむ。この「なんでもない平和な時間」を取り戻せたことこそが、インデックス投資とFIREがもたらしてくれた最大の恩恵だと実感しています。

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実際、現在の私のFIRE生活は、デイトレーダーのような緊迫感とは無縁で、驚くほど地味なものです。この「投資家の退屈すぎるリアルな日常」については、以前こちらの記事でも書きました。

もし今、相場の乱高下に心をすり減らしている方がいれば、思い切って画面を見ない「情報断食」が必要です。どうしても株価が気になってしまうという方は、以下の記事で解説している「ほったらかし」の極意を参考にしてみてください。

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まとめ:投資の目的は「お金」ではなく「自由な時間」を増やすこと

今回のポイントをまとめます。

  • デイトレードには技術が存在するが、勝ち残れるのは全体の1%未満という過酷な世界。
  • 私自身も過去にeワラントで毎日2時間チャートに張り付いたが、プラマイゼロで疲弊しただけだった。
  • 1%の天才を目指すより、大多数が勝てる「画面を見ない守りの投資」が、人生に穏やかな時間をもたらす。

投資の本当の目的は、「お金を増やすこと」以上に「人生の自由な時間を増やすこと」ではないでしょうか。チャートから目を離し、目の前のハンバーガーをゆっくりと美味しく味わえる「守りの投資」へ、少しずつシフトしていきませんか?

PS.
皆さんは、株価をどのくらいの頻度でチェックしていますか?「ついスマホを開いてしまう」「完全に放置している」など、ぜひコメント欄で教えてください。


※特定の投資手法を推奨するものではなく、デイトレを否定する意図もありません

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