著者:モンチ(投資歴25年・運用資産2億円/インデックス×社債で完全FIRE)
先日、ひとりでフラッと「マクドナルド」に入りました。私の中では安さの代名詞だったのですが、期間限定メニューにポテトLとドリンクLをセットにしたら、900円ぐらいでした。「昔は、ハンバーガー1個、80円とか100円とかだったのに」と、インフレの波を肌で強烈に感じた瞬間です。
止まらない物価高や、イラン情勢をはじめとする不安定な世界情勢。「今の目標資産額で本当にFIREして大丈夫だろうか…」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実は先日、私はこのブログで「3000万円での完全FIREは無謀だ」という記事を書きました。しかし、あるオンラインコミュニティでの「FIREした先輩」との雑談から、その考えを大きく改めることになりました。
結論から言いますと、条件付きであれば資産3000万円での完全FIREは十分に可能。それどころか、もしかすると最強かもしれないと思いました。
今回は、お金だけに依存しない「究極のインフレ対策」とも言える田舎暮らしFIREのリアルをお伝えし、皆さんのFIRE計画の選択肢を広げるヒントをお届けしたいと思います。
【謝罪】資産3000万円での完全FIREは「無謀」ではありませんでした
まずは、いつもブログを読んでくださっている皆様にお詫びと訂正をさせてください。また、「夫婦で資産3000万円でのFIREは無謀ではないか?」と検索してこのブログにたどり着いた方へ。条件付きですが、決して無謀ではありません。そのリアルな実例をこれからご紹介します。
つい先日、私は以下の記事を公開しました。
この記事の中で私は、トリニティ・スタディ(4%ルール)などのシミュレーションを根拠に、「3000万での完全FIREは生活保護水準を下回るサバイバルになる」「50代の私からすれば背筋が凍るような選択だ」と記事にしました。
しかし、私の見識が浅かったと言わざるを得ません。先日、FIRE民が集まるオンラインコミュニティで雑談をしていた際、自分の固定観念が見事に打ち砕かれました。
私のこれまでの価値観は、28年以上大企業でサラリーマンとして働き続けてきた経験から形成されたものです。そのため、どうしても「都市での生活(=すべてをお金で解決し、サービスを買う生活)」という観点から抜け出すことができていませんでした。
都市部での生活を前提とすれば、3000万円でのFIREはどう切り詰めても「仙人のようなカツカツの生活」になるとしか考えられなかったのです。しかし、コミュニティで様々な方とお話しする中で、FIREの形は一つではないことを知りました。完全に自給自足する人、あえてまた会社に勤める人、ゆるく稼ぐサイドFIREの人……。
その中でも特に私の度肝を抜いたのが、奄美大島で「自給自足系FIRE」を実践されている先輩のお話でした。
▼こんな方です(すごく勉強になる動画です)。
奄美大島で自給自足!夫婦・資産3000万円で完全FIREした先輩のリアル
その方は、約3000万円の資産を元手に奄美大島での田舎暮らしを始めてなんと10年以上。現在は奥様と一緒に、完全FIRE生活を謳歌されています。
なんと狩猟免許を取得し、ご自身でイノシシを狩り、畑を耕し、養鶏や釣りをして生活しているとのこと。まさにリアル「ぼくのなつやすみ」、あるいは「DASH村」の世界です。
その方曰く、「ほとんどお金を使わない生活」とのこと。
生活費が極限までかからないため、FIRE開始時に3000万円で始めた資産は、近年の良好な投資環境も相まって、現在では5000万円を超えているみたいでした。
普通の都市生活している私からすると、支出を極限まで抑えることが、いかに強力な資産形成の防御力になるかをまざまざと見せつけられました。
物価高も暴落も無傷?田舎暮らしFIREの「究極のインフレ対策」
オンラインコミュニティの雑談の中で、「最近のイラン情勢はどう?」「中東リスクで投資やFIRE計画に影響はあった?」という話題になりました。
都会で暮らす私たちにとっては、世界情勢の悪化によるエネルギー価格の高騰や円安、そして物価高は死活問題です。しかし、その方の回答は私の想像を遥かに超えていました。
「自給自足しているので、物価高とか情勢とか全然気にならない。なんだったら、マッドマックスや北斗の拳みたいな世界になっても生きていけると思う(笑)」
己のサバイバルスキルと自然の恵みだけで生き抜く、圧倒的な「人間としての強さ」に対して、言葉を失ってしまいました。
私のように、2億円という資産で「金融資産で安全を買う」守りのFIREがある。一方で、3000万円という資産をベースに「生活コストを極限まで下げ、自らのサバイバル能力で生き抜く」守りのFIREがある。
同じ「守り」でも、アプローチが真逆でした。
都会の「金融防衛」vs 田舎の「サバイバル防衛」あなたに向いているのは?
今回、その方のお話を伺って、私自身も「田舎で自給自足FIRE、かっこいいな」と少し憧れました。同じ雑談に参加していた方も「弟子にしてください」という声が沢山上がってました。
しかし、冷静にロジカルに自分を見つめ直すと、やはり私には都会(あるいは便利な郊外)での生活が合っているという結論に至ります。
53歳という私の年齢と体力を考えると、朝早く起きてイノシシと格闘したり、炎天下で畑の雑草を抜いたりする泥臭いサバイバルは……正直に言います、2日で腰を痛めて泣きを入れる自信があります(笑)。ちなみに、その方も同じ50代ですが……。
FIREの正解は一つではありません。大事なのは、「自分は泥臭く体を動かすのが好きか?それともシステムの中で効率よく生きるのが好きか?」という、自分自身の適性を正しく見極めることです。
もちろん、田舎暮らしFIREは良いことばかりではありません。ご近所付き合いや地域の草刈りなどの「労力」が求められますし、車の維持費などの地方特有の出費もあります。もし今回の話を聞いて「田舎暮らしFIRE」に興味を持った方は、いきなり家を買って移住するのではなく、お試しで数週間住んでみて自分の適性を確かめてから決断してください。
▼ちなみに「私が郊外を住処に選んだ理由」や「読者の選んだ住処について」は以下記事を読んでください。


まとめ:あなたにとっての「究極の生存戦略」とは?
今回の学びをまとめます。
- 資産3000万円での完全FIREは、田舎暮らし・自給自足と組み合わせれば十分に可能である。
- 「お金を使わない生活力(サバイバル能力)」は、物価高や暴落にも無傷でいられる究極のインフレ対策になる。
- 都市型か田舎型か、自分の体力や性格に合ったFIREのスタイルを選ぶことが最重要。
どのような道を選ぶにせよ、まずは今の生活コストを見直し、「自分にとって本当に必要なものは何か」を考えることが、経済的自立への第一歩です。
PS
読者の皆さんに質問です。 もし明日、本当に「マッドマックス」のような世界になったら、あなたは生き残れる自信がありますか?




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