上場に向けて、色々と魅力的なキャンペーンを打っているSBI新生銀行。
そんな中、新たに金銭信託「パワートラストNeo(ソフトバンクグループ)」第17号の募集案内が届きました。
実は私、この5月に募集された「第15号(1年満期で利率1.20%)」を実際に申し込み、現在保有しています。当時は「銀行に置いておくだけよりは良いし、1年だし」と思って飛びついたのですが…正直に言います。
「今考えると、少し失敗したかなー」と思っています。
なぜなら、投資先が「ソフトバンクグループ」であることを考えると、もっと効率の良い選択肢があることに気づいてしまったからです。
今回は、私が保有している「パワートラストNeo」についてと、なぜ「失敗した」と感じているのか、その理由を記事にしました。
そもそも「金銭信託(きんせんしんたく)」とは?
まず、この商品の正体について整理しておきましょう。
名前が似ている「投資信託」と混同されがちですが、中身は全くの別物です。
- 投資信託: 運用のプロが株や債券など「たくさんの銘柄」に分散投資する商品。価格は毎日変動し、いつでも解約できます。
- 金銭信託: 信託銀行にお金を預け、特定の相手への「貸付金」として運用してもらう商品。価格変動はなく、原則として満期まで解約できません。
ざっくりのイメージだと、預金よりかはリスクはあるが、投資信託よりリスクが低い商品という感じかと思います。

「金銭信託=元本保証」とは限らない
昔あった「ヒット」や「スーパーヒット」といった金銭信託の商品には、「元本補填契約(元本保証)」という特約が付いているものがあります。そのため、「金銭信託=安全(元本割れしない)」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
ただ、必ずしも元本保証されるというわけでなく、商品によっては元本保証がない場合もあります(最近は元本保証なしが多い感じです)。
倒産隔離機能がある
また、仕組みとして、金銭信託は信託法に基づき、私たちのお金は銀行の資産とは完全に分けて管理(分別管理)されます。そのため、もし信託銀行自体が倒産しても、私たちの資産は法律上守られます。
この辺りは、投資信託などと同じですね。
「パワートラストNeo」第17号の商品概要
今回案内が届いた最新の第17号の内容を見てみましょう。私が持っている第15号(1.20%)より少し条件が良くなっていますね。
【パワートラストNeo(ソフトバンクグループ)第17号】
- 募集期間: 2025年12月12日(金)~2026年1月13日(火)15:00まで
- 信託期間:1年間( 2026年2月5日~2027年2月5日)
- 予定配当率:年1.30%(税引前)
- 申込単位:
- インターネット:50万円以上(10万円単位)
- 店頭窓口:500万円以上(10万円単位)
詳細については、以下SBI新生銀行のサイトを確認ください
パワートラストNeo(ソフトバンクグループ) | SBI新生銀行
【重要】この商品は「元本保証なし」です
先ほど「金銭信託には元本保証付きのものもある」と書きましたが、この「パワートラストNeo」に関しては、元本保証はありません。
先述した倒産隔離の機能があるため、SBI新生銀行が潰れたときは法的な仕組みで守られますが、
お金を貸している「ソフトバンクグループ」が潰れたときは、元本は一切守られません。
なぜ私は「失敗した」と思ったのか
私が後悔している理由。それは、同じソフトバンクグループのリスクを取るなら「社債」の方が圧倒的にリターンが良かったからです。
実は、私「第65回ソフトバンクグループ無担保社債」(5年満期で利率3.34%)も保有しているのですが、それと比較してみました。
| パワートラストNeo (第17号) | 第65回 SBG無担保社債 | |
|---|---|---|
| 運用の実態 | SBGへの貸付 | SBGへの貸付 |
| 利回り(年率) | 1.30% | 3.34% |
| 期間 | 1年 | 5年 |
| 倒産時の回収順位 | 一般無担保債権 (普通) | 一般無担保債権 (普通) |
後悔した決定的な理由:倒産したら「同じ順位」でしか戻ってこない
「金銭信託だからといっても、ソフトバンクグループが倒産したときにも安心」なんてことはありません。
後悔した最も重要な点ですが、万が一、ソフトバンクグループが倒産した場合、金銭信託(パワートラストNeo)も、社債(ソフトバンクグループ無担保社債)も、法的整理においては「一般無担保債権」という全く同じ順位扱いです。
つまり、「リスク(倒産時のダメージ)は完全に同じ」なのです。
それなのに、投資期間が異なるという条件の違いはありますが、社債なら3.34%もらえるはずの対価が金銭信託だと1.30%に減ってしまいます。
※補足
ソフトバンクグループの社債ですが、劣後債というバージョンもあります。こちらについては、金銭信託および一般無担保債券より、弁済順位が低くなります(リスクが高い)ので、ご注意ください。
まとめ:教訓と今後の対策
第15号を保有している私だからこそ言えます。
SBI新生銀行の「パワートラストNeo」は、1年満期という手軽さは素晴らしいです。しかし、「投資効率」という点では、最適解ではありませんでした。
- リスク: 社債と同じ(ソフトバンクグループが倒産したらアウト)。
- リターン: 社債より大幅に低い。
もしあなたが、「ソフトバンクグループが1年やそこらで倒産することはないだろう」と判断して投資をするのであれば、銀行の金銭信託ではなく、証券口座を開設して直接「社債」を買うことをおすすめします。
「1.30%で喜んでいたら、隣の人は同じリスクで3.34%もらっていた」。
この事実に気づいた時の私のようにならないよう、ぜひ賢い選択をしてください。



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