著者:モンチ(投資歴25年・運用資産2億円/インデックス×社債で完全FIRE)
「最近株高だけど、新NISAでオルカンを一本で買っている。本当にこのままで大丈夫だろうか…」と不安になる方、いらっしゃいませんか?特に私たち40代〜50代は、暴落が起きた時にリカバリーするための「時間」が限られていますからね。
そんな中、いよいよ新しい「個人向け国債」の募集が始まります。結論から言うと、私は今回、この個人向け国債を購入しようかと思ってます。
「えっ、資産2億円もあるのに国債なんて地味なものを買うの?」と思われるかもしれません。
この記事では、なぜ完全FIREを達成した私が「守りの資産」として今あえて国債を重視しているのか、そして暴落が来ても焦らない「債券ラダー戦略」の具体的な作り方について解説します。
なぜ今「個人向け国債」が買い時なのか?超低金利時代との比較
かつては「ただの金庫代わり」と揶揄されていた個人向け国債ですが、今は「立派な運用先」に大化けしています。
本日(2026/05/14)から募集が開始される5月の個人向け国債は、直近の金利動向を踏まえると非常に魅力的な水準です。財務省のホームページを見ると、固定3年1.57%、固定5年1.89%、変動10年1.67%という驚きの数字が出ています。
※参考: 財務省:個人向け国債の発行条件等

メガバンクの普通預金金利と比べても、この利回りは圧倒的です。元本割れリスクのない国債で1.5%以上の利息がつくというのは、数年前では考えられないことでした。
昔から投資をしている方なら共感していただけると思いますが、5年ぐらい前は金利が底を這うような0.05%(最低保証利回り)の時代でした。あの時は「増やす」というより、単に「銀行の0.001%程度の利息にくらべればマシ」という消極的な理由だったんです。
それが今や1.5%〜1.8%近くですから、まさに隔世の感がありますね。
私自身、これまで少しでも高い利回りを求めて、様々な企業が発行する社債に投資してきました。過去のブログ記事を振り返っても、以下のように多くの社債を検討・購入しています。
- SBIホールディングス第46回無担保社債:利回り2.484%
- 第55回 光通信社債:利回り2.520%
- 第3回株式会社IDOM無担保社債:利回り2.450%
- 第116回株式会社クレディセゾン無担保社債:利回り2.043%
これらの社債は2.0%〜2.5%前後の利回りがあり、低金利時代においては「守りながら増やす」ための貴重な選択肢でした。数字だけを見れば確かにこれら社債の方が高いですが、国債が持つ「国が保証する完全なノーリスク」という絶対的な安心感を加味すれば、今回の国債の利回りは過去に買ってきた社債に決して引けを取らない優秀な水準です。
今回のこの利回り水準であれば、わざわざ社債や地方債の信用リスクを取らなくても、国債だけで十分なリターンが得られると私は判断しました。
そのため、今まで社債が多かった私のポートフォリオですが、今回は久しぶりに「固定5年」の個人向け国債を購入しようかと思ってます。
暴落に備える防波堤。私が国債を買う理由と「債券ラダー戦略」
私が国債を買う最大の理由は、ズバリ「暴落時のメンタルを安定させ、夜ぐっすり眠るため」です。
当ブログを以前から読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、私は資産を以下の「3つのバケツ」に分けて管理しています。
- 短期バケツ(現金):日々の生活費や急な出費に備える(約25%)
- 中期バケツ(債券):暴落時の防波堤となり、定期的な利息を生む(約40%)
- 長期バケツ(リスク資産):インフレ対策として成長を狙う株式など(約35%)
この中期バケツの要となるのが、個人向け国債や社債です。
そして、今回購入する5年国債は、私の「債券ラダー戦略」の新しいハシゴの一段になります。債券ラダー戦略とは、異なる満期の債券を少しずつ購入し、毎年順番に満期を迎えて現金が戻ってくる仕組みを作ることです。
個人向け国債は発行から1年間は原則として中途解約できないという縛りがありますが、生活防衛資金(短期バケツ)をしっかり確保していれば、このデメリットは全く気になりません。
もし明日、リーマンショック級の大暴落が来て株式資産が半分になっても、この「債券のハシゴ」があれば、定期的に現金が供給されるため、狼狽売りをして株式を取り崩す必要がありません。
▼参考記事
【悲報】妻には「国債もダメ!」と反対されてます…
と、ここまでは完璧でロジカルな戦略をお話ししてきましたが、実は我が家ではすんなりとはいきませんでした。
これだけ金利が良いので、今回は家族の「共有資産(=生活防衛資金)」からも少し国債を買おうと妻に提案しました。すると妻から、 「何かあったらどうするの?お金が必要になるよね」 と、ピシャリと一蹴されてしまいました(笑)。
もちろん、人生のパートナーの意見は尊重すべきです。無理に説得して夫婦間に亀裂が入っては、何のためのFIREかわかりませんしね。
そのため、共有資産は平和に現金のままキープすることにしています。
50代は「オルカン+個人向け国債」が鍵。専門家の黄金比率と私の実態
私の「守り重視」の戦略は、専門家の最新のセオリーとも共通する部分があります。
先日読んだ『世界情勢が不安定な今こそ見直したい オルカン+個人向け国債に注目する理由』というコラム記事(2026年4月16日配信)で、投資の世界でよく言われている「(100-年齢)の法則」が紹介されていました。これは、「(100-年齢)」の数値を株式の比率の目安とし、残りを個人向け国債や預金といった「守り」の資産にするという考え方です。
記事によると、攻めはオルカン、守りは個人向け国債とした場合、50代・60代と若い世代では投資戦略に明確な違いが生じると紹介されてます。
20代や30代の若い世代なら、下落相場が来ても労働収入と時間で回復を待つことができるため「攻めのオルカン100%」でも問題ありません。しかし、50代の場合は「オルカン50%:個人向け国債など50%」、60代になれば「オルカン40%:国債・預金60%」と、年齢が上がるにつれて「守り」の比重を増やすべきだと推奨されています。
この記事を見て、改めて「確かにそうだ!」と腹落ちしました。
ちなみに、私は現在53歳なので、(100-年齢)の法則で言えば守りは50%程度が目安のはずですが、債券+現金が65%。つまり、私のポートフォリオはセオリーの数字からかけ離れた、超・保守的な状態になっています。
ただ、これには理由があります。
それは私がすでに「完全FIRE」を達成しており、資産を大きく増やすことよりも「減らさないこと。市場から退場しないこと。」を最優先しているからです。セオリーはあくまで目安であり、自分の置かれた状況やメンタルの強さに合わせて、さらに守りを厚くするのは正しい戦略だと考えています。
同コラムでも「『攻め』と『守り』の組み合わせが鍵」と結論付けられていました。 個人向け国債の金利は魅力的ですが、インフレには弱いです。一方のオルカンはインフレには強いですが、短期間で暴落するリスクがあります。だからこそ、両方を組み合わせて「暴落時の防波堤」と「インフレ対策」を同時に行うことが、私たち50代以降の資産運用の最適解だと考えています。
さいごに
今回のポイントをまとめます。
- 今の個人向け国債(特に固定5年など)は、昔と違って立派な利回りを生む資産である。
- 社債と比べても見劣りしない水準であり、久しぶりに国債を買う絶好のタイミング。
- 債券ラダー戦略で満期をずらし、暴落に備えるのがFIREの極意。
- 50代からは「オルカン100%」を卒業し、年齢に応じた守りの配分(100-年齢の法則)を意識する。
投資で一番大事なのは「大勝ちすること」ではなく「市場から退場しないこと(大負けしないこと)」です。明日からの国債発売、皆さんもぜひ一度チェックして、ご自身の「守りの資産」を見直すきっかけにしてみてください。
※本記事は特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任においてお願いいたします。




コメント
国債なんて買わず現金と株の比率だけ気にしてるだけでいいでしょ。
わざわざ選択肢増やす意味なんてないだろ
そうやって無駄に選択肢を増やすようなことするからすぐ売ったり買ったりする
投資でやってはいけないことやりだすんだよ