日経平均6万円突破!PER20倍の過熱相場でFIREおやじが「何もしない」理由

日経平均6万円!過熱相場の最適解 投資の基本

 著者:モンチ(投資歴25年・運用資産2億円/インデックス×社債で完全FIRE)

さて、皆さん……昨日の証券口座の残高、見ましたか?

日経平均株価がついに62,713円(2026年5月8日時点)。前日には62,833円という歴史的な高値を記録し、連日ニュースでも大騒ぎになっていますね。

自分の証券口座にログインした瞬間、含み益の数字が並んでいて思わずニヤリとしてしまいました(笑)。

しかし、ふと冷静になって各種データを確認したところ、色々と「現在の日経平均」も手放しで喜べないかもと思いました。今回は、FIRE民がこの歪な相場でどう動くべきか、私の痛い失敗談も交えて記事にします。

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4月から続く違和感。チャート比較で判明した「日経平均とTOPIX・S&P500の乖離」

実は、先月の記事でも書いたのですが、今の相場は「日本経済全体が盛り上がっている」わけではありません。

百聞は一見に如かず。以下、年初来(2026年1月〜5月8日)の比較チャートをご覧ください。

日経平均・TOPIX・S&P500 の比較チャート

青線が日経平均、茶線がTOPIX、そして黒線が米国のS&P500です。
一目見て、明らかに日経平均だけ暴騰しています。

  • 日経平均(青線): 4月以降に急角度で上昇し、年初来で+21%付近まで暴騰。
  • TOPIX(茶線): 上昇はしているものの、年初来で+10%前後。日経平均の半分程度。
  • S&P500(黒線): 4月までマイナス圏をうろつき、直近でようやく+6%程度に回復。

そして「日経平均は6万円を超えたのに、自分の持っている株や投資信託はそれほど増えていない」と感じている方、その感覚は正しいです。市場全体から見れば、一部の銘柄だけがバブル的に押し上げられている、いびつな状態と言えます。

新NISA民も注意!日経平均PER20倍超えは明確な「割高・警戒水準」

さらに、この相場の過熱感を示す決定的なデータがあります。日経平均の割高感を示す指標(2026年5月8日時点の加重平均・日経プロファイルより)です。

  • 日経平均PER: 20.09倍
  • 日経平均PBR: 1.86倍

なんと、PER(株価収益率)が20倍を超えている状態です。

日本の歴史的な平均PERは、だいたい14〜16倍程度に収まっています。もちろん、バブル期の60倍といった狂った数値ではありませんが、20倍超えは明確に「割高で過熱感がある」と判断される警戒ゾーンに足を踏み入れています。

ニュースの見出しに踊らされて、「乗り遅れるな!」と今から日経平均連動の投信やETFを全力買いするのは、かなりの高値掴みになるリスクをはらんでいます。

割高な相場でどう動く?結論は「いつも通りリバランス」

一部の銘柄だけが牽引し、PERも20倍を超える過熱相場。短期的には調整局面が来てもおかしくありません。

では、日経平均が明確に割高な今、私はここで慌てて利益確定に走るのか?それとも「下がるまで待とう」と新NISAの買い付けをストップするのか?

結論から言うと、「相場予測をして動くような『いらないこと』は一切せず、いつも通り機械的にリバランスをするだけ」です。

なぜなら、これまでの長い投資経験上、「割高だから売る」「割安だから買う」と自分の頭で相場を予測して動くとたいてい失敗します

相場予測はNG!私の痛い失敗談「2021年東京五輪後の売り」から学ぶこと

実は私、過去に自分の予測で動いて大失敗した経験があります。
2021年の東京オリンピックの時のことです。当時、ネット上では「オリンピックが終わったら好景気は終わる。株価は間違いなく落ちる」という情報が飛び交っていました。私自身も「確かに理にかなっている」と納得してしまい、日本株のウエイトを少し下げてしまいました。

結果はどうなったか?

皆さんもご存知の通り、株価はその後も力強く上昇を続けました(当時、日経平均は2万7千円ぐらいでした)。私は見事に「利益を取り損ねる」という大失敗を犯したわけです。あの時、自分の予測やネットのノイズに耳を貸さず、ただ黙々とホールドしていれば……と今でも悔やまれます(苦笑)。

暴落に備える「守りの仕組み」があれば焦らない

相場の天井や大底なんて、プロでも当てるのは困難です。 当たり前ですが私にも分かりません。
だからこそ、今回のように株価が急騰して自分のアセットアロケーションの中で株式の比率が高くなりすぎたなら、「増えすぎた株を少し売り、相対的に減った現金や債券を買い足して、元の比率に戻す」

相場が歪んでいる時こそ、このリバランスが「高く売り、安く買う」という投資の王道を、感情を排除して実行させてくれます。

相場が浮かれている時こそ、自分の定めたルールを信じて、黙々と継続する。これが投資の世界で退場せず、FIREの資産を守り抜く最適解だと思います。

さいごに

今回は、日経平均6万円突破の裏にある「いびつな相場」と、高値圏での立ち回りについてお話ししました。

  • 日経平均だけが急騰(+21%)しており、TOPIX等と大きく乖離している。
  • PER20倍超えは明確な警戒水準だが、相場予測をして「売る」「買い控える」のはNG。
  • 投資の正解は「自分の資産配分を守り、黙々とリバランスを続けること」。

相場が過熱している時、「なにかしなきゃ!」と焦る気持ち、とてもよく分かります。
でも、そんな時こそ深呼吸して、ご自身のポートフォリオの比率を見直してみてください。


※本記事で紹介した相場分析や投資戦略は、あくまで私個人の経験と見解に基づくものです。実際の資産運用にあたっては、ご自身のライフプランやリスク許容度と照らし合わせ、最終的な投資判断はご自身で行っていただきますようお願いいたします。

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