【FIRE準備】退職前に絶対やるべき3つの手続き!資産2億円でも「無職」は審査に落ちる?

退職前に絶対やるべき社会的信用のフル活用 FIRE準備・実行

 著者:モンチ(投資歴25年・運用資産2億円/インデックス×社債で完全FIRE)

退職を決意したとき、気持ちはすでに次のステージへ向かっているかもしれません。 「自由な時間」「好きなことへの挑戦」「FIRE生活のスタート」——そんなワクワクが胸を満たしてくることでしょう。私自身も、当時はそんな希望に満ちた気持ちでいっぱいでした。

でもその前に、ひとつだけ冷静になって考えてほしいことがあります。 それは、「無職になる前に済ませておくべきこと」があるということです。

会社員としての「社会的信用」は、退職届を出した瞬間に見事にリセットされます。だからこそ、在職中のうちに住まいや生活インフラの確保を済ませておくことが、FIRE生活に入る前の鉄則になるのです。

今回は、昨年28年勤めた大企業を退職し、完全FIREを達成した私自身の実体験と、オンラインコミュニティで聞いた仲間たちの声をもとに、会社員のうちに絶対に済ませておくべき「社会的信用の回収」についてお伝えします。

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資産2億円でも審査落ち?FIRE前に「社会的信用」を回収すべき残酷な理由

「資産が数億円もあるなら、クレジットカードの1枚や2枚、賃貸契約くらい簡単に通るのでは?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、日本の金融機関や不動産会社の審査システムは、私たちが思う以上にシビアです。それらが最も重視するのは、数億円のストック(資産)ではなく、毎月決まった額が確実に振り込まれるフロー(安定した給与収入)なのです。

どれだけ証券口座に莫大な資産があったとしても、退職した翌日から、社会的な扱いはただの「無職」になります

私自身、28年間ひとつの大企業に勤め上げてきました。会社員時代は何度も引っ越しをし、クレジットカードもたくさん作りました。その都度、会社名を書くだけで何の問題もなく審査を通過できました。

そして、FIRE生活を始めるにあたり、新たな住処として賃貸マンションへの引っ越しを決めました。数ヶ月かけて物件を巡り、ようやく理想の部屋に出会いました。ところが、いざ契約という段になって不動産会社の担当者から求められたのは、「審査のために、お勤め先の情報と源泉徴収票をご用意ください」という一言でした。

このとき、私は幸いにもまだ在職中でした。会社員という肩書きと確かな収入証明をすっと提出できたおかげで、わずか2日後にはあっさりと審査を通過できました。

もしあの時、すでに会社を辞めて「無職」になっていたら……そう想像すると、今でも少し背筋が寒くなります。たとえ口座にFIREできるだけの十分な資産があったとしても、不動産審査において「無職」や「フリーランス」という属性は驚くほど不利に働くからです。「あの時、会社にいるうちに引っ越しを済ませた自分、本当によくやった!」と、あとから何度も自分を褒め称えていました。

退職届を出す前に!会社員の特権を使い倒す「3つの与信活用」リスト

それでは、具体的に何をすべきでしょうか。結論はシンプルです。退職届を出す前に、金銭や生活インフラに関わる「審査が必要な契約や見直し」は、すべて済ませておくことです。

① 賃貸契約と引っ越し(無職は預貯金審査の壁が高い)

リタイアを機に、生活コストを下げるために郊外や地方都市への移住を考えている方も多いでしょう。その場合、賃貸契約は「絶対に」会社員の身分があるうちに済ませておくべきです。

無職になってから賃貸を探すと、「預貯金審査(残高証明による審査)」に対応している限られた物件からしか選べず、理想の住まいを諦めざるを得ないケースも少なくありません。たとえばURの場合、家賃の100倍以上の貯蓄残高証明が必要というルールがあります(家賃8万円の物件なら800万円以上)。
※参考:UR賃貸住宅/ お申込み資格

在職中であれば、選択肢は広がります。会社員という肩書を活かして、スムーズに契約を完了させましょう。

② クレジットカードの作成(高ステータスカードは在職中が鉄則)

私は普段、年会費無料の一般カードばかり使っています。でも、ステータスを感じたい方や、豪華な特典・ポイント還元を狙っている方なら、高ステータスカードを検討することもあるでしょう。

「十分な貯蓄があるのに、無職というだけで審査に落ちてしまった」と嘆くFIRE達成者の声は、ブログやSNSでもよく見かけます。ステータスの高いカードや特定の特典を狙って新たに作りたい場合、退職後ではかなり厳しくなります。

クレジットカードの審査は、過去のクレジットヒストリーが良ければ通りやすい傾向がありますが、それでも「無職」というだけで審査落ちするケースもあるようです。

狙っているカードがあるなら、FIRE前に作っておくことが鉄則です。

③ 各種ローンの契約・見直し(住宅ローンの借り換えで数百万円の節約も)

FIRE後の夢として、「田舎に家を買って自給自足生活を始めたい」「キャンピングカーを買って全国を旅したい」という方もいるでしょう。FIREできるだけの資産があれば現金一括も可能ですが、ローンを組む場合は信用力が必要です。

また、マイホームをお持ちの方なら、住宅ローンの見直しも検討ポイントです。金利の低い金融機関に乗り換えるだけでも、長期的には大きな節約になります。

これらはいずれも与信審査が発生します。退職して収入状況が変わってからバタバタするのではなく、会社員のうちに済ませておきましょう。

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突然のメンタル不調に備えよ!平時だからできる究極のリスク管理

「なるほど、与信の重要性は分かった。でも、自分のFIREはまだ数年先だから、準備は直前でいいや」

もしあなたがそう思っているなら、少しだけ立ち止まって考えてみてください。

FIREは、カレンダー通りに計画的に迎えられるとは限りません。現代の過酷な労働環境では、日々の強いストレスやメンタル不調により、ある日突然「不意の引退」を余儀なくされるリスクは誰にでもあります。

私自身、過去に何度もメンタルをすり減らしていく同僚たちを見てきました。オンラインコミュニティのメンバーからも、「問題ないと思っていたのに、突然限界が来た」という話をよく聞きます。いざ限界が来てしまってからでは、クレジットカードの整理や引っ越しの手続きといった、エネルギーを要する作業は到底できません。

だからこそ、心身ともに元気な会社員である「今」この瞬間に社会的信用をフル活用して生活基盤を盤石にしておくことが、万が一の際の究極のセーフティネットになるのです。

まとめ:28年間の会社員生活で築いた「見えない資産」を収穫しよう

今回は、FIRE前に済ませておくべき「社会的信用のフル活用」について、私の実体験を交えてお伝えしました。

何年も会社に属し、理不尽な要求にも耐えてきたあなたの実績は、目に見える退職金や給与だけではありません。「強力な社会的信用」という、見えない巨大な資産をも築き上げているのです。

その果実を余すことなく収穫し、万全の備えを整えた上で、自由という新たなステージへ踏み出してください。


早期リタイア(FIRE)時に考えることを以下の記事にまとめました。
会社員としての信用力を活かした準備が整ったら、次は退職1年前から退職後までに必要となる全体の手続きを把握しておきましょう。具体的な内容は以下のまとめに詳しく解説しています。


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