【FIREの罠】退職初年度の確定申告がカオスすぎた…。社会保険料一括払いの控除ルールと「まさかの悲劇」

退職年の確定申告がカオス! FIRE後の生活

2月末となり、確定申告のシーズン真っ只中ですね。私も昨日、ようやくe-Taxでの申告作業を終えることができました。本当に、心底疲れました……。

日頃から手広く投資をしているため、ただでさえ毎年の確定申告は面倒なのですが、私の場合、昨年11月に大企業(一応日経225に入っている企業)を退職し、総資産2億円での完全FIREに突入したため、今回の申告は「過去最高難易度」のカオス状態でした。

今回は、退職初年度の私がどのような確定申告を行ったのか、そして私が迷った「健康保険や国民年金の前納(一括払い)の控除ルール」について、私の実体験とリアルな金額を交えて記事にしました。

今年の退職を控えている方や、FIRE準備中の方の参考になれば幸いです。

令和07年分の申告書等送信票(兼送付書)
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【現役FIRE民のリアル】退職初年度の確定申告は通常メニューだけでもカオス!

退職したとはいえ、私の資産運用はまだまだ現役です。今年の確定申告は、通常のメニューだけでも入力項目が山盛りでした。

ざっと挙げただけでも、以下の通りです。

  • 給与所得(10月で退職したため、年末調整されていません)
  • ふるさと納税(ワンストップ特例ではなく確定申告で処理)
  • 生命保険・年金保険の控除
    実は会社員時代、生命保険は会社のグループ保険に入っていました。団体割引のメリットがあって保険料が割安だったうえに、何より会社が年末調整で全部やってくれていました。退職した今は、自宅に届いた何枚もの控除証明書のハガキと睨めっこしながら自力で入力です。会社員という身分のありがたみを、こういう細かな作業で痛感します。

さらに、投資や健康面で以下の「重たいメニュー」がのしかかってきます。

1. ソーシャルレンディングの雑所得(約116万円)

実は現在、FIRE後の手取りを最大化するため、来年度の「国民健康保険料の7割免除」を狙っています。その準備としてソーシャルレンディングの残高を一生懸命減らしているのですが、全く追いついていないのか、今年は利益が集中してしまいました。
例年は80万円程度なのに、今年は約116万円! 雑所得は総合課税なので税金にモロに響きます。来年までには、どこまで減らすことができるのか心配です。

2. 医療費控除(約22万円)

50代のリアルな健康事情ですが、私は過去に心筋梗塞をやっており、血圧などの薬漬け(汗)の毎日です。さらに妻は歯が弱く、頻繁に歯科医院に通っています。
結果、夫婦合わせた年間の医療費は約22万円。「10万円の壁」なんてあっさり突破です。健康はお金に換えられませんが、痛い出費ですね。

3. 海外ETFの外国税額控除

私は10年以上、「State Street Global Allocation ETF」という海外ETFを約1,500万円分ほどガチホしています。今年の配当は約42万円あったのですが、米国で約4.2万円が源泉徴収(税金として天引き)されています。
この4.2万円を取り戻すため、外国税額控除の入力を行いました。(※実はこの数万円を取り戻そうとした行動が、後編でお話しする「究極のジレンマ」を引き起こすトリガーとなります…

退職初年度の確定申告に立ちはだかる「3つの壁」

通常メニューだけでもお腹いっぱいですが、今年は「退職初年度」という最大の壁が立ちはだかりました。追加で入力が必要になった3つのラスボスをご紹介します。

 ①源泉徴収済みでも要注意!「退職金」を確定申告に入力すべきケース

ご存知の通り、退職金は「退職所得の受給に関する申告書」を会社に出しておけば、適切な税金が引かれた状態(申告分離課税)で振り込まれます。そのため、基本的には確定申告は不要です。

しかし、今回のように医療費控除や外国税額控除などの控除を受けるために確定申告をする場合、退職金も含めて申告書に記載する必要があるようです。

「申告分離で、もう税金払ってるんだから、わざわざ入力しなくても関係ないでしょ?」と最初は思いました。
ところが、配偶者控除などには「所得制限」が設けられており、給与や雑所得だけでなく、退職所得を合算した「合計所得金額」で判定するため、入力が必須のようです。

つまり、退職金を含めた合計金額が制限ラインを超えてしまうと、受けられるはずの控除が受けられなくなったり、減額されたりする仕組みになっているわけです。

②社会保険料(任意継続)の年またぎ一括払いはいつ控除される?

今回、一番悩んだのがこれです。
私は退職後の健康保険として「任意継続」を選択しました。そして、11月から翌年3月までの5ヶ月分、約25万円を一括で納付していました。

ここで手が止まりました。
「あれ? 11月・12月分は2025年(令和7年)の控除でいいとして、来年の1月〜3月分は2026年(令和8年)の控除に分ける必要があるの?」

調べてみたところ、来年の3月分までであっても、「2025年中に支払ったのであれば、その全額が2025年分の控除対象になる」ようです。

25万円の全額控除は非常にデカいです。ホッと胸を撫で下ろしました。

③国民年金も来年3月まで「夫婦2人分」を一括払い

健康保険だけでなく、国民年金も11月から翌年3月まで前納しました。
妻と2人分を一括で納付したため、約8.9万円×2人分=約18万円が一気に飛んでいきました。退職初年度のキャッシュアウト(現金流出)は本当に容赦ないですね……。

ただ、こちらは年金事務所から届いた「社会保険料(国民年金保険料)控除証明書」のハガキに、前納分がしっかりと合算されて記載されていました。そのため、ハガキの数字をそのまま入力するだけで済み、迷うことはありませんでした。

まとめ(次回予告:還付金がたっぷりと思いきや、まさかの悲劇が…)

なんとか全ての入力を終え、社会保険料控除だけで約43万円(健保25万+年金18万)も追加されました。

「よしよし、控除がたっぷり取れたぞ。今年は退職して給与も少ないし、還付金がガッポリ戻ってくるに違いない…!」

私はPCの前で一人ニタニタしながら、最終的な計算結果の画面を開きました。
しかし、その画面を見た瞬間、「えっ?」と背筋が凍りました。言葉を失いました。

満額受け取れるはずだった「配偶者控除」の金額が、大幅に減額されていました。

一体何が起きたのか?
次回、後編「【合計所得金額の罠】退職金がもたらした悲劇!外国税額控除か、配偶者控除か?(仮称)」に続きます。楽しみにお待ちください。

▼後編はこちら

PS
退職した年の確定申告、皆さんはスムーズにいきましたか? 特に「社会保険料の前納」など、退職初年度ならではの出費や手続きで戸惑った経験があれば、ぜひコメント欄で教えてください! 50代FIRE民同士、情報交換していきましょう。


早期リタイア(FIRE)時に考えることを以下の記事にまとめました。ぜひ参考にしてください



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【この記事を書いた人:モンチ】
資産2億でFIRE達成。投資歴25年の元サラリーマン投資家です。
インデックス投資で資産を作り、現在は「社債」で守りを固めています。
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