FIRE達成後の「民間保険」大掃除。解約すべき継続すべき?

保険の整理 FIRE準備・実行
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はじめに

FIREと同時に訪れた「保険」の転換点

会社を早期リタイアし自由な時間が手に入りますが、会社を退職するということは、これまで守られてきた「会社の制度」から外れることも意味します。その1つに「保険」があるかと思います。

実は、会社を退職する直前まで、私は福利厚生として用意されていたグループ保険に加入していました。団体契約のメリットを生かし、個人で入るよりも2〜3割も安い保険料で契約できる魅力的な制度でした。

私が加入していたのは、掛け捨ての生命保険、医療保険、就業不能保険、そして自転車保険(個人賠償責任保険+けがの保証)。これらを少しずつ組み合わせて、保険料は月に1万円ほどでした。結婚を機に「万が一、自分が働けなくなったら家族はどうなるのか」ということで見直しを行い、検討した保障内容でした。

しかし、退職をすると、このあたりの状況が変わります。

確認してみると、「自転車保険保険」だけは会社のOB会を通じて継続可能でしたが、それ以外の生命保険や医療保険などは継続がNG。退職という大きな区切りを迎え、保険の見直しを迫られることになりました。

「お宝」か「足かせ」か? 30年入った年金保険

もう一つ、私の手元には悩ましい保険がありました。それは入社したばかりの頃、今からおよそ30年前に加入した「年金保険」です。

当時、オフィスにやってくる保険外交員のおばちゃんに、「確定申告のときに生命保険(年金)の控除枠を使えるからお得よ」と勧められるがままに入ったものです。今振り返れば、当時の私には金融リテラシーのかけらもなかったのかもしれません。

この保険は予定利率が1.5%程度で、60歳から10年の間、年金として受け取りが始まるという契約でした。加入して数年が経った頃から「世の中の預金金利がこの1.5%を超えたら、解約しよう」と企んでました。

しかし、日本は長い低金利時代に突入し、解約するタイミングを見失ったまま、私はこの保険を「消極的な理由」で30年間も持ち続けてしまいました。

FIRE達成者がとるべき「保険」の選択

ここからが本題。

労働収入に依存していた時代と、資産所得で生きるFIRE後では、保険に対する考え方を180度変える必要があると考えてます。

労働者時代の保険は、「労働収入を守るため」のものでした。しかし、FIREを達成した今、最強の保険である「資産」があります。

よって、FIREを機に、世の中にある民間保険の見直しについて、私が検討した内容について、3つに分けて整理します。

即時解約するもの

FIRE達成者にとって、以下のことについては「期待値の低いギャンブル」だと思います。数百万円程度のトラブルのために、保険会社に手数料を払うより、手元の資産で対応したほうが合理的かと思います。

医療保険・がん保険

判断:解約

日本には「高額療養費制度」があるため、どんなに医療費がかかっても、ひと月の自己負担は数万円〜十数万円程度で済みます。しかも住民税非課税世帯であれば、だいたい3万5千円となります。

「先進医療」や「差額ベッド代」が心配かもしれませんが、FIRE達成者であれば、その費用(数百万円)は資産から支払えます。毎月の保険料を払う代わりに、銀行口座に「医療費用の予備費」を置いておく「自家保険」で十分。

就業不能保険・所得補償保険

判断:解約

この保険は「働けなくなって給料が途絶えるリスク」に備えるものです。しかし、FIRE達成者はすでに労働収入に依存していません。守るべき給料がない以上、加入し続ける意味はないかと思います。

継続・加入するもの

億単位の賠償や、資産の根幹を揺るがすリスクには保険が必須です。ここだけはケチらず保険会社に手数料を払っても維持する必要があるとおもいます。

個人賠償責任保険

判断:継続(必須)

自転車で人をはねた、飼い犬が人に噛み付いた、水漏れで階下に被害を与えた…。こうした賠償額は数千万円〜1億円を超えることがあり、FIRE資産を一撃で吹き飛ばしかねません。

私は幸い、会社のOB会でこの保険だけは継続できたので残しました。月額数百円で「億のリスク」を防げる、最もコスパの良い保険です。

火災保険

判断:継続

持ち家の場合、家が全焼・全壊すれば資産価値がゼロになり、FIRE計画が破綻します。建物評価額に見合った補償は必須です。ただし、過剰な家財補償などは外してスリム化しましょう。

私の場合は、賃貸に住んでいるため契約必須のため悩む必要もなく継続となりました。

自動車保険

判断:継続

交通事故の賠償額は青天井です。ここを資産で払うのはリスクが高すぎるため、特に対人・対物賠償は「無制限」で加入がいいと思います。

要検討のもの

私が30年持ち続けた「年金保険」などがここに分類されます。感情を排して、電卓を叩いて判断します。

貯蓄型保険(個人年金・学資・外貨建てなど)

判断:お宝保険なら継続

バブル期契約などの「お宝保険(予定利率3%以上とか)」はキープ、それ以外の場合は、解約し「解約返戻金」を受け取り、それを全額NISA口座などで運用した方が、最終的な受取額は増える可能性が高いです。

また、会社員時代は「年末調整」で生命保険料控除を受けられましたが、FIRE後は税金控除のために確定申告をすると社会保険料が増えるため、「節税メリット」はゼロかマイナスになる可能性があります。

死亡保障(生命保険)

判断:相続目的だと継続もあり

これまでは「私が死んだら家族が路頭に迷う」から入っていました。しかしこれからは、遺族は私が残した「FIRE資産」を相続して生活できます。生活費補填のための大型保障は不要です。

ただし、相続税対策として使うのであればありかと思います。

FIREされた方は、死亡時に資産を多くで残す可能性がありますが、生命保険を利用すれば500万まで非課税枠を利用することができます。相続する方それぞれに500万円の枠が利用できますので、もし、子供が二人いる場合、それぞれに500万円 、合計で1000万円分の一時払い込みの生命保険に入るのもありかと思います。

まとめ

FIRE達成者にとって、民間保険の多くは「自分よりお金を持っていない保険会社に、手数料を払ってお金を預けている状態」になりがちです。

「数千万円〜億単位の損害賠償リスク」だけを保険でカバーし、それ以外の「数百万円程度で済むトラブル(病気・ケガ)」は資産で受け止める。

この方針で、固定費を極限まで削り、その分を人生を楽しむ費用や再投資に回すことがお勧めだと思います。


早期リタイア(FIRE)時に考えることを以下の記事にまとめました。ぜひ参考にしてください


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